<今日の日本株>
5月9日の日本株は、弱含みで推移したものの底堅い動きとなり、日経平均株価の終値は前日比52円70銭安の19843円00銭でした。TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は小幅高となっています。
今日の値上がり銘柄1888に対して値下がり銘柄1599とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は290と相変わらず高水準、年初来安値更新銘柄はわずか1でした。
今日のADA指数は79.9%となり、前日の77.3%からさらに上昇しました。新規で買った分だけ保有株のなかから売却をしているのですが、売却したくない銘柄ばかりになっていて、新規買いの方が売却を上回ってしまいました。どの銘柄を買えばよいのか迷ってしまうほどの強気の状況とお考え下さい。
原稿を書いている時点で、為替レートが114円台、日経平均先物が20000円の大台に乗せています。明日の日本株も楽しみです。
<好決算で株価大幅上昇の銘柄が目立つ>
個別銘柄をみると、エラン(6099)、日特エンジニアリング(6145)、トラスト・テック(2154)など直近高値超えの銘柄が今日も多数出現しています。また、ベネフィット・ワン(2412)やアウトソーシング(2427)など、好決算を好感して大きく値を飛ばした銘柄も目立ちました。
一方、商船三井(9104)など全く上昇できないような銘柄も一部にはあります。こうした銘柄を「将来上がるはず」と保有し続けるのは得策ではありません。強い銘柄につくのが鉄則です。
<一瞬の買いチャンスを逃さないために>
特に決算発表シーズンは、買いのチャンスを逃すと、あっという間に株価が急上昇してしまい、買えなくなってしまうことが多々あります。
例えばアイスタイル(3660)は、5月2日発表の決算予想を好感して、翌営業日の8日に急上昇、さらに本日9日も急上昇しています。
この銘柄の直近高値は、3月につけた994円です。したがって、995円をつけたら買い、とする逆指値注文が有効でした。私は実際に逆指値注文を出していたので、996円および997円で買うことができました。
この銘柄の買いタイミングは、8日の寄り付きに960円近辺で買うか、逆指値注文を入れておいて1000円付近で買うかのいずれかでした。9日の寄り付きになると、すでに25日移動平均線からのかい離率が15%以上となってしまい、高値掴みにより損失が大きくなる危険がでてきます。
従来よりウォッチしていた銘柄が好決算で、かつ25日移動平均線からのかい離がそれほど大きくない(おおむね10%以内)状態で高寄りした場合は、飛び乗ってしまってもよいと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。