<今日の日本株>
ゴールデンウィーク明けの5月8日の日本株は、ゴールデンウィーク中に何も悪材料が生じなかったこともあって大きく上昇し、日経平均株価の終値は先週末比450円00銭高の19895円70銭となりました。TOPIX、マザーズ指数も同様に大きく上昇しました。
日経平均株価は19600円どころの直近高値を明確に超えてきました。TOPIXも直近高値を超えています。
値上がり銘柄3263に対し値下がり銘柄443とほぼ全面高の展開でした。年初来高値更新銘柄は366まで急増し今年最多、一方年初来安値更新銘柄はゼロでした。
今日のADA指数は77.3%となり、先週末の75.9%からやや増加しました。ADA指数が80%を超えないよう、新規に買ったものとほぼ同額の保有株を売却し、銘柄入れ替えを行っています。
<高値更新銘柄相次ぐ>
年初来高値更新銘柄が急増していますが、中でも年初来だけでなく、アベノミクス相場開始以来の高値を更新している、つまり長期的に右肩上がりに上昇している銘柄がかなり目立ってきました。
例えばスタートトゥデイ(3092)、エン・ジャパン(4849)、日本M&Aセンター(2127)、テンプホールディングス(2181)、ベルク(9974)、クレスコ(4674)などです。先週末に天井を示唆するような株価チャートの形状だったペッパーフードサービス(3053)も、高値更新となっています。
<より強い銘柄を選択する>
私は、先日来申し上げているとおり、ADA指数で80%を投資額の限度として考えています。したがって、投資額でいえば、すでに限界近くまで投資していることになります。
一方、上昇トレンドの銘柄は日々増加していますから、ここから新規買いするとなると、何か保有株を売却しなければなりません。
その時の1つの基準としては、やはり株価の強さで判断します。今日日経平均株価が直近高値を更新しましたが、個別銘柄の動きをみると、同様に直近高値を更新している銘柄もあれば、直近高値までまだかなり距離がある銘柄も存在します。
個人的には、株価の動きが強い銘柄の方が、ここからのさらなる上昇が期待できると思っていますので、株価の動きが弱い銘柄については、例え上昇トレンドであっても売却をすすめています。
今日であれば、銀行株や証券株をかなり減らしました。これらは、確かに上昇トレンドではありますが、株価の戻りが弱いです。同じ資金を投資するならば、上値が重いものより、上値が軽いものを優先し、より多くの利益を目指すべきと考えています。
月足チャートで右肩上がりに上昇している銘柄の多くが、今回もしっかり高値を更新してきています。こうした銘柄をウォッチ対象とし、上昇トレンドの間は保有、下降トレンドになったら保有しない、としておくのが今も有効だと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。