今日の日本株(2017年4月17日)

<今日の日本株>
週明け4月17日の日本株は、朝方安かったもののそこから切り返し、上昇に転じました。日経平均株価の終値は先週末比19円63銭高の18355円26銭でした。TOPIXも上昇、マザーズ指数は2%超の上昇となっています。

今日の値上がり銘柄は2481、値下がり銘柄は1032で値上がり優勢でした。年初来高値更新銘柄は23と低水準、年初来安値更新銘柄は392とまだまだ高水準です。

今日のADA指数は16.8%となり、先週末の12.3%から上昇しました。25日移動平均線を超えた銘柄の新規買いや、25日移動平均線近辺まで戻した銘柄につけているヘッジの空売りを半分外すなどした結果です。

<強い銘柄から新規買いをしていく>
今日は、多くの銘柄が値上がりとなりました。まだまだ予断を許しませんが、すでに底打ちをしている可能性もあります。
こんなとき、どういう銘柄を買うべきでしょうか?下降トレンドではあるが、かなり株価が値下がりして割安になった銘柄でしょうか?私は違います。
私が買うのは、下降トレンドから25日移動平均線を超えて上昇トレンドに転じたばかりの銘柄です。

ここまでの下げ相場で、最も強い銘柄群は、上昇トレンドを維持し続けた銘柄です。これらは保有を続けているのでそのままです。買い増しをしても良いかもしれません。例えばニトリホールディングス(9843)やメディアドゥ(3678)などです。
そして、次に強い銘柄群は、一旦25日移動平均線を割り込んだものの、すぐに反発して再度25日移動平均線を超えてきたものです。例えばペッパーフードサービス(3053)やじげん(3679)などです。

2016年の1月~2月にかけて、かなり大きな下げ相場がありました。このとき、私のポジションは空売り優勢、保有株はほとんどありませんでした。
この状態から株価が底打ちをしたわけですが、その時私が何をしたかというと、いち早く25日移動平均線を超えた銘柄から、順次新規買いを行っていったのです。その結果、2016年1~2月の下げのときのマイナスを比較的短期間で取り戻すことができました。

私は今回もこれと同じことをしようと思っています。なぜなら、今は個別銘柄により値動きが全く異なるからです。
マーケット全体にではなく、個別銘柄ベースで投資資金が流入しているので、足元で買われている銘柄、上昇トレンドにある銘柄に乗っておかないと、その後の株価上昇の恩恵を受けにくくなってしまいます。
いち早く25日移動平均線を超えてくる銘柄は、いわば投資資金が入っている銘柄です。そうでない銘柄は、確かに割安かもしれませんが、資金が入っていないため株価が上がりません。
割安かどうかではなく、株価が上昇しそうか、という観点からの銘柄選びが今の相場では必要です。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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