<今日の日本株>
2月7日の日本株は、後場若干持ち直したものの終日弱い動きが続きました。日経平均株価の終値は前日比65円93銭安の18910円78銭でした。TOPIX、マザーズ指数も下落しています。
今日の値上がり銘柄1189に対し値下がり銘柄2210と値下がりが優勢でした。ただ、昨年来高値更新銘柄がまだ66あり、強い銘柄は強いという感じです。昨年来安値更新銘柄は8でした。
今日のADA指数は61.2%となり、前日の65.4%から低下しました。保有株のいくつかが明確に25日移動平均線を割り込んだことから売却したことなどによるものです。
<決算シーズン特有の乱高下に注意>
アメリカ株は堅調ですが、為替が円高気味のため、どうしても日本株は上がりにくい状況になってしまっています。
また、現在は決算シーズンのため、決算発表を受けて株価が乱高下する銘柄が増加することには注意が必要です。例えば本日であれば、前日の決算発表を受け日本マイクロニクス(6871)が急落しています。
とはいえ、相場環境がひどいときであれば決算発表の結果を受けてストップ安売り気配で売るに売れないことも少なくない点を考えれば、今のところそれほど激しい乱高下とはなっておらず、十分対応可能です。
もちろん、乱高下を完全に避けることは不可能ですから、少しの傷で決算発表シーズンを乗り切ることができれば十分合格、と考えておけばよいと思います。
<25日移動平均線を明確に下回った銘柄は?>
私は本ブログをはじめ、コラム・書籍等でも25日移動平均線を株価が明確に割り込んだ銘柄は売却すると発言しています。では、具体的にどのような形になれば、25日移動平均線を明確に割り込んだ、といえるのでしょうか。
例えば今日であれば、GMOインターネット(9449)、ヒビノ(2469)、山一電機(6941)、シグマクシス(6088)、クレスコ(4674)といった銘柄です。このうち、GMOインターネットやクレスコは、今日の前場引けの時点で明確に25日移動平均線を割り込んでいますので、私なら昼休み(後場が始まる前)に売却の注文を出してしまいます。
また、DMG森精機(6141)、日本写真印刷(7915)など25日移動平均線と同水準にある銘柄は、相場環境によってどうするか決めます。今日のような相場環境であれば売らずに保有を続けますが、日経平均株価が明確な下降トレンドで、さらに個別銘柄も下降トレンドの銘柄が日々増えているような場合は、一旦売却して様子をみることもあります。
実際に上記の銘柄の株価チャート(日足)を確認して、イメージをつかんでみてください。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。