<今日の日本株>
1月19日の日本株は大きく上昇し、日経平均株価の終値は前日比177円88銭高の19072円25銭でした。TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は下落しています。
値上がり銘柄2496に対し値下がり銘柄1011と値上がり優勢ではありますが、日経平均株価の上昇の割には、値下がり銘柄がかなり多かった感があります。
昨年来高値銘柄はやや増加して44、昨年来安値銘柄は3でした。
今日のADA指数は51.8%となり、前日の41.7%から上昇しました。切り返しで25日移動平均線を再度上回ってくる銘柄が結構ありましたので、昨日までに一旦売ったものにつき、買い直しをしました。それ以外に、欲しかった銘柄が最近の調整で25日移動平均線近くまで下がってきていたので、新規買いしたものもあります。
<結局はトランプ大統領就任式が終わってから>
アメリカのNYダウも5日続落となるなど、日本だけでなく、世界中が「ひとまずトランプ大統領就任式までは様子見」という雰囲気になっています。そうであれば、私も1月20日が過ぎるまではあまり無理はできません。
例えば、銀行株や証券株は、昨日の安値から反発しているものの25日移動平均線の少し下に株価があります。もし、先高感があれば直近安値割れを損切りにして、今すぐ買ってしまってもよいのですが、やはり週明けの株価がどうなるか読めないので、そこまで思い切ることができません。
また、日経平均株価自体も、反発しているもののまだ25日移動平均線を奪回できていませんから、なかなか全面的な強気、というわけにもいきません。
当然、週明けが大幅下落でなく大幅上昇となる可能性もあるわけで、後者に賭けるならば今のうち積極的に買ってしまえばよいですが、それもリスクが高いと感じます。
結局は、明らかに25日移動平均線を上回って上昇トレンドの個別銘柄(例えばアドバンテスト(6857))は保有を続けて週明けを迎える、25日移動平均線スレスレや少しだけ下回っている銘柄(例えば銀行株や証券株)については、今の時点で無理をして買うのではなく、週明け以降の株価の動きを見て、例え今より株価が高くなってしまったとしても、上昇トレンド入りが明確になったのを確認してから買う、というのが現実的な対処法と思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。