<12月9日の日本株>
週末12月9日の日本株は大きく上昇、日経平均株価は一時今年初の19000円台に到達、終値は前日比230円90銭高の18996円37銭でした。TOPIXも上昇しましたが上昇率は日経平均株価より大きく劣っています。マザーズ指数も大きめの上昇となりました。
値上がり銘柄数2156に対し、値下がりも1320ありました。私自身の体感的に「これで日経平均株価200円以上あがっているの?」というくらい、個別銘柄には弱いものが目立っていた感があります。年初来高値更新銘柄は293でした。8日は328銘柄でしたから、日経平均株価は絶好調なものの、個別銘柄の勢いはやや落ちつつあるように感じました。年初来安値更新銘柄は10です。
9日のADA指数は65.4%となり、前日の64.0%から少し上昇しました。上昇トレンドの銘柄を少し新規買いしたりしていますが、意外に25日移動平均線を割り込む銘柄もあったりするなど、トータルでの投資資金はほぼ横ばいといった感じです。
<そろそろ高値警戒を強める頃合いか>
週末のアメリカ株は強く、ドルー円レートも1ドル=115円台にまで突入し、さらなる円安が進んでいます。シカゴ日経平均先物は19170円まで上昇しています。
連日の日経平均株価大幅高、そして週明けも大幅高で始まりそうな日本株ですが、そろそろ一旦の天井をつけてもおかしくない状況にあると感じています。
最も気になるのは、日経平均株価が大幅高になっても個別銘柄がそれについていけていないという点です。実は、日経平均株価が天井をつけるより前に、個別銘柄の多くが天井をつけることは良くあります。今回もそのパターンではないかと危惧しています。
騰落レシオも142.4%まで上昇してきました。数値だけ見れば、買われすぎの状況です。
もちろん、私自身は今の日本株が、大相場の入口にあると感じていますから、上昇トレンドにある保有株をすぐに売却するようなことは考えていません。ただ、ここからの新規買いは、高値掴みの可能性も高くなっていますから、新規買いについては控えめにすべきと感じています。
このブログを日々お読みになり、私と同様の投資戦略を取られているならば、すでに現時点で投資可能資金の多くを株式に振り向けているわけですから、仮にここからさらに株価が大きく上昇した場合、今から追加で新規買いしなくとも、何ら問題になることはないはずです。
保有株は上昇トレンドを維持する限り保有継続、新規買いは慎重に、というのが今週の私のスタンスです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。