今日の日本株(2016年11月24日)

<今日の日本株>
祝日明け、11月24日の日本株は続伸となり、日経平均株価の終値は前営業日比170円47銭高の18333円41銭でした。TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は下落となっています。
個別銘柄の動向をみると、値上がり2192に対し値下がり1321と値上がり優勢、年初来高値212に対し、年初来安値は2営業日連続でゼロです。日本株が調整局面に入る兆候は全く見られません。
今日のADA指数は68.2%となり、前営業日の68.7%からほぼ横ばいでした。引き続き、欲しい銘柄があった場合は他の銘柄を売るようにし、ADA指数が70%程度になるよう調整しています。

<為替レートが113円台に>
原稿を書いているのが朝4時ですが、現時点で為替レートが1ドル=113円台に突入しています。円安(というよりドル高)に歯止めがかかりません。これにつれてシカゴ日経平均先物も18420円まで上昇しています。ただ、ここまで円安が進んだ割には、それほど日経平均株価の反応は良くないな、という感じはします。
また、今日もマザーズ指数が下落しましたが、ここが強い動きとならないと、個人投資家にとって良い相場という実感がなかなか持てません。私の投資成績もマザーズ指数にかなり連動しますから、日経平均株価が170円高しても、私の今日の成果はマイナスになっています。
まだまだ大相場到来、という状況には至っていません。入口に入りかけたかどうか、という感じです。

<中低位株は「飛び乗り」ではなく「上昇トレンド転換直後」に買う>
最近、中低位株を中心に、突如大きく上昇するものが目立ってきています。例えば今日であれば東京テアトル(9633)、ミサワホーム(1722)、日本冶金工業(5480)、神戸製鋼所(5406)です。これらは増収増益が年々続く成長株ではなく、「グロース株投資」の観点から銘柄選びをした場合は絶対に選ばれない銘柄群です。
でも、日本株全体が大きく上昇する「大相場」では、ファンダメンタルに関係なく、中低位株が次々と乱舞していきます。

では、これらの銘柄を今から買って間に合うかと言えば、間に合うかもしれませんが高値掴みのリスクもかなり高いといえます。そうではなく、株価が25日移動平均線を超えて上昇トレンドになってから間もないタイミングで買うのです。
例えば東京テアトルは125円どころで買えたはずですし、ミサワホームは800円どころ、日本冶金工業は160円どころ、神戸製鋼所は900円どころで買えたはずです。
実際、私は日本冶金工業の買値が155円、ミサワホームと神戸製鋼所は買いがベストタイミングより1~2日遅れましたがそれぞれ840円と940円であり、上記のタイミングで買っています。決して机上の空論を言っているわけではありません。

こうした銘柄のある程度の共通項は、2013年前半に大きく上昇し、直近2年ほどはずっと調整局面にあったという点です。もし大相場になれば、中低位株、そしてまだあまり大きく上昇していない新興市場銘柄も乱舞するはずです。25日移動平均線からまだあまり大きくかい離していない銘柄を選んで買えば、失敗しても小さな損で済ませられるはずですから、「うまくいけば株価2~3倍、失敗の場合はマイナス5~10%」とみれば悪くない投資かと個人的には思います。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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