11月4日の日本株と今週の投資戦略

<11月4日の日本株>
飛び石連休の週末11月4日の日本株は大幅続落となり、日経平均株価の終値は前営業日比229円32銭安の16905円36銭でした。TOPIX、マザーズ指数も大幅安となりました。
個別銘柄でみても、値上がり773に対して値下がり2765と全面安に近い状態でした。年初来高値更新銘柄30に対し年初来安値更新銘柄が36に達しています。2日間の下げで日本株の相場環境は急速に悪化しました。
11月4日のADA指数は15.9%まで低下しました。11月1日が67.9%、11月2日が46.6%でしたから2営業日で保有株の80%近くを売却したことになります。

<なぜADA指数が急速に低下したか>
なぜADA指数が67.9%から15.9%まで低下したか、それは株価下落により25日移動平均線を明確に割り込んだ銘柄の売却を進めたためです。もう1つ、トランプ・ショックのリスク軽減のため、ぎりぎり上昇トレンドとか、上昇・下降どっちつかずといった銘柄の売却もしました。
つまり、トランプ・ショックによる株価急落に備えるため。ポジションを軽くし、万が一の際のダメージをできるだけ小さくしようと考えました。
もし、「トランプ・ショック」が起きなければ、私のようにポジションを減らすことがマイナスに働くことになります(売値より高く買い戻す必要があるため)。でも、「トランプ・ショック」で何が起こるか分かりません。たった1回の判断ミスで資産が簡単に半分になってしまうのが株式投資です。私の投資手法は、何よりも「大きな失敗をしない」ことです。そのためには、買いポジションを小さくすることが最も簡単かつ効果的です。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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