今日の日本株(2016年9月15日)

<今日の日本株>
9月15日の日本株は大幅下落となり、日経平均株価の終値は前日比209円23銭安の16405円01銭でした。TOPIX、マザーズ指数も下落しています。
今日の年初来高値更新銘柄9に対して、年初来安値更新銘柄は21です。年初来安値の方がやや多い状況が続いていますが、底打ちするときは年初来安値が大きく増加することが多いため、年初来安値銘柄数という観点から見ればまだまだ下げの序盤というように見えます。
今日のADA指数は7.4%となり、前日の29.5%から大きく下落しました。保有株の売却や新規空売りの実行などによるものです。今の相場で利益を得ることは半ばあきらめ、いかに損失を小さくとどめるかに重点を置くことにしました。

<主要指数は軒並み25日移動平均線割れ>
今日も日銀は733億円のETF買いを実行しました。これで5営業日連続です。しかしながら今日の日経平均株価は200円以上の下落となっています。やはり日銀のETF買いには、株価上昇ではなく株価維持や、下落スピードを緩める効果しかないことがこの点からも分かります。
現状は、日経平均株価、TOPIX、マザーズ指数ともに25日移動平均線を明確に割り込んでいます。日本株全体が下げ相場にあるわけです。となれば、無理に利益を追うと逆に損失が膨らむ恐れがあります。
「専門家」の間では、「ここからさらに下がる」という意見と「間もなく底打ちする」という意見があるようです。このどちらを信じればよいのでしょうか?いいえ、どちらも信じる必要はありません。専門家の間で意見が割れていること自体、専門家の意見が当てにならないことの表れです。信じるのは株価のトレンドだけで十分です。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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