今日の日本株(2016年9月6日)

<今日の日本株>
9月6日の日本株は終日底堅い動きとなり、日経平均株価は前日比44円35銭高の17081円98銭と、17000円台をキープしました。TOPIXやマザーズ指数も上昇しました。
年初来高値更新銘柄が32に対して年初来安値更新銘柄は3と、相場環境としては悪くありません。悪くありませんがかといってとても良いという感じでもなく、可もなく不可もなくという印象です。
この原稿を書いている時間帯では円高が進んでいて、日経平均先物は17000円を割り込んでいます。円安があまり期待できない中、結局ボックス相場に戻ってしまうのかもしれません。
今日のADA指数は57.6%となり、前日の45.5%から大きく上昇しました。これは空売りの大部分を買い戻したためです。空売りの中心であった内需系好業績銘柄も底打ち→反発の兆しが日に日に強まっていますので、一気に買い戻しをしました。その一方で買い持ちは減らしていませんのでADA指数が大きく上昇した次第です。
とはいえ、今の相場環境では50%程度が限界と思っておりそれからすると少し買いすぎの状況です。今後の株価の動きを見ながら必要に応じて買い持ちを少し減らしていく予定です。

<やはり急騰株の飛びつき買いは危険>
今日は昨日急騰した銘柄が一転して急落、昨日ストップ高のモバイルファクトリー(3912)は今日はストップ安まで売られました。昨日7680円で買ったとしたら、今日は6180円ですからたった1日で20%近い含み損を抱えてしまうことになります。
でも、昨日書いたように上昇トレンド入りしてすぐに4000円~4500円どころで買っていたとしたら、この程度の下げは(もちろん気分は悪いですが)大して気にはなりません。まだまだ含み益が十分あるからです。
同じ銘柄を保有しているとしても、含み益がある状態と含み損がある状態とでは、精神面で大きな違いがあります。含み損がある状態では冷静に判断できなくなり、変なタイミングで売ってしまったり、買うべきでないところでナンピン買いしてしまったりと良いことがありません。
株式投資では精神面の安定が非常に重要です。つねに冷静に判断するために、特に損切りが適時にできない方は高値での飛び乗り買いは避けるようにしましょう。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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