<今日の日本株>
8月30日の日本株は小幅に下落し、日経平均株価の終値は前日比12円13銭安の16725円36銭でした。TOPIXも小幅安、マザーズ指数は小幅高でした。
個別銘柄でみると値上がり1500に対し値下がり1760とほぼ拮抗、年初来高値銘柄が30に対し年初来安値銘柄も32あり、まさに銘柄ごとにバラバラの動きとなっています。
年初来高値銘柄数が年初来安値銘柄を恒常的に上回るようになれば良い相場となるのですが、それまでは強い銘柄に資金を集め、かつキャッシュポジションを多めに取っておいて全面高相場の到来に備えるのがよいと思います。
今日のADA指数は28.8%となり、前日の27.0%から少し上昇しました。直近高値を超えてきた銘柄を中心に買い増しを行ったのが主な理由です。直近高値超え銘柄に対しては数量を増やして少し勝負をかけてみました(総資金量に対しては微々たるものですが)。
<昨日とほぼ同じような展開>
今日も、昨日と同じように、7月上旬まで強かった内需系好業績銘柄が相変わらず弱く、逆に7月中旬以降強くなった銘柄が相変わらず強い動きとなっていました。
例えば、寿スピリッツ(2222)、アリアケジャパン(2815)、ヤオコー(8279)、サンドラッグ(9989)、ツルハホールディングス(3391)など下げ止まりの気配はみられず、クスリのアオキ(3398)に至っては年初来安値更新となってしまっています。
一方、昨日直近高値を更新した太平洋セメント(5233)やジェイエフイーホールディングス(5411)は引き続き強い動き、そして今日は大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)や東邦チタニウム(5727)といったチタン関連株が強い動きでした。
二極化相場の巻き戻し、つまり輸出関連株や景気敏感株が強い展開がいつまで続くか分かりませんが、もしこの流れが半年とか1年続くのであれば、こうした銘柄に乗れているかどうかで大きくパフォーマンスが違ってくるはずです。そうした意味でも、足元で強い銘柄には素直に乗っていくのが良いと思います(もちろん株価が大きく上昇したタイミングでの高値掴みには十分気を付けてください)。内需系好業績銘柄については、上昇トレンドになってからの買いでよいでしょう。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。