<今日の日本株>
7月4日(月)の日本株は朝方安く始まったもののそこから切り返し、日経平均株価は先週末比93円32銭高の15775円80銭で引けました。TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。ただ、個別銘柄でみると値上がり2240に対して値下がり1174と、決して全面高の相場にはなっていません。
年初来高値銘柄数と年初来安値銘柄数をみても、高値が64(先週末は50)と増加している一方で安値も16(先週末は4)と増加しており、二極化相場の流れが継続していることが分かります。
今日のADA指数は24.4%となり、先週末の30.1%から大きく下落しました。これは、実際には本日新規買いした銘柄も少なくないものの、先週1週間の株価の戻り局面でほとんど戻ることができなかった弱い動きの銘柄につき、先週月曜日に一旦買い戻しをしていた空売りを再度実行することにしたためです。まだ戻り局面は続く可能性もありますが、先週1週間の株価の動きが明らかに弱い銘柄については空売りを入れ直しても問題ないと判断しました。空売りの規模は投資可能資金の10%ほどで、もし10%上昇して損切りとなった場合でも投資可能資金の1%のダメージで済みますから、リスクに見合ったものと判断して実行に踏み切りました。
<今週いっぱいは強含みの二極化相場か?>
今週は、ETFの配当権利付最終日が集中しています。ここ最近、超低金利により運用難に陥っている金融機関によるETF買いが増えているようで、権利付最終日に向けて駆け込みの買いもかなりあるそうです。 となると、外国株式も為替レートも小康状態となる中、新たな売り仕掛けも入りづらくなっているところをETFの配当権利取りの買いが入ることで、今週中は需給面では多少買いが優勢になるものと思われます。少なくとも今日の株価の動きを見る限りではそのような印象が強いです。 今日はマザーズ指数が25日移動平均線をいち早く回復し、急落前の構図(日経平均株価がほとんど上がらずマザーズ指数が大きく上昇)に戻ってきた感があります。日曜日には参議院選挙も控えていますし、結局は、NYダウやドルー円レートが大きく変動しない限りは、強い銘柄がより上昇し、弱い銘柄は全く上昇しないという二極化相場が続くことになりそうです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。