<今日の日本株>
5月31日の日本株は続伸となり、日経平均株価は前日比166円96銭高の17234円98銭で引けました。TOPIX、マザーズ指数も続伸となりました。ただし個別銘柄の騰落数は上昇2に対し下落1となっており、全面高の展開にはなっていません。
各種報道にて「消費税増税の2年半先送り」および「衆議院解散をしない」と報じられており、足元で動向が不透明だった事項が明確になりました。どっちつかずのはっきりしない状況だと、いざどちらかに決定したときの株価の反応によって余計な損失が生じることが多いため、不透明要因が払しょくされたことは大歓迎です。当面の間、株価のトレンドに従った投資行動をしやすくなりそうです。
今日のADA指数は58.6%となり、前日の56.7%からさらに上昇しました。本日も失敗した空売りの買戻しを行ったり、ツナギ売りの外しや新規買いを実行しました。なお、それだけではADA指数が大きく上昇してしまうので、重要度の低い銘柄や、伸び悩んでいる銘柄を中心に買いの外しを行い、ADA指数の上昇が大きくならないように調整しました。
<上昇トレンド継続銘柄VS出遅れ銘柄>
私のウォッチ銘柄の中にも、25日移動平均線を上抜け、上昇トレンドに転換する銘柄が日々増加しています。上昇トレンドの銘柄が増えてくると、資金の関係上、その全ての銘柄に投資することができなくなってきます。そんな時、どの銘柄に資金を投じるかが悩ましい問題となります。
例えば、上昇トレンドが継続していて、安値からかなり上昇している銘柄と、いままで下降トレンドが続いていたものの最近になって上昇トレンドに転じた銘柄があるとすれば、どちらを優先すべきでしょうか。
私の場合、上昇トレンドに転じた銘柄から順に新規買いを行っていきますので、現時点では以前から上昇トレンドにある強い銘柄が多く残っています。その状態で新規に上昇トレンドに転じる銘柄が次々と生じていて、かつ株式に投下する資金をこれ以上大きく広げたくない、という状況です。
こんなとき、新規に上昇トレンドに転じる銘柄のうち、この銘柄には投資しておきたいというものは新規買いします。それによりADA指数が上昇するのを防ぐため、すでに保有している銘柄のうち、重要性が低いもの(早くから上昇トレンドに転じたが、保有してもしなくてもよいと思っているもの)を売却して辻褄を合わせます。
つまり、基本は上昇トレンドが続く強い銘柄を優先的に残すものの、新たに上昇トレンドに転じた銘柄でどうしても投資したいものがある場合は、既存の保有株と入れ替えるということです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。