<今日の日本株>
5月12日の日本株は小幅上昇となり、日経平均株価の終値は前日比67円33銭高の16646円34銭となりました。一方、マザーズ指数は2%超の大きめの下げとなっています。
今日のADA指数は53.5%で、前日の50.6%から上昇しました。25日移動平均線割れで損切りないし利食い売りした銘柄もいくつかある一方、25日移動平均線超えの銘柄の新規買いや空売り買い戻しの方が優ったため、ADA指数は上昇となりました。
日経平均株価自体が明確な方向性を持って動いていないため、個別銘柄もあまりシャキッとしない動きになっています。こういう時は、とにかく強い銘柄につかないと利益が出ないので、そうした銘柄を中心に手掛けるべきと思います。
<新興市場銘柄に弱い動きのものが目立つ>
私の保有株も上昇・下落まちまちで、ストップ高まで上昇するものもあれば、決算の結果を受けて急落するものもありました。また、バイオ株の一角など、新興市場銘柄中心に弱い動きのものが目立ちました。
また、好業績や好材料を好感して朝方高く始まったものの、その後失速して大きめの陰線を引いた銘柄もいくつかありました。例えばブロッコリー(2706)です。こういう動きをみると、朝方に売り抜けておけば良かったと思いたくなりますが、仕事のため場中に株価を見れない個人投資家にとってはそれは難しい話です。損をしたわけではありませんから、仕方ないと割り切るほかないでしょう。
ただし、大きな売買高を伴って大陰線を引いているわけですから、ここからの上値は重くなってしまったということは間違いのない事実です。保有株につきこのような株価の動きになった場合は仕方ないですし、無理に売却する必要もないと思いますが、新規買いをするのであれば、こうした高値づかみの株が上値でしこっている銘柄を選択するのはあまり得策ではありません。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。