<今日の日本株>
1月26日の日本株は、日経平均株価が前日比402円01銭安の16708円90銭と大きく反落しました。22日、25日でかなり上昇しましたから、このくらいの下げは致し方ないという感じでしょう。
本日のADA指数は16.2%と、前日の18.8%より減少しました。これは、底値買いをした銘柄のうち、明らかに動きが弱いと感じたものを売却したことが主因です。一方、株価が強い銘柄については買い増しをしたものもあります。
今日は、指数の大幅下落にもかかわらず、新興市場銘柄が強く、一時は私の保有株の含み益もかなり増えたのですが、ストップ高だったさくらインターネット(3778)やインフォテリア(3853)が張り付かずだれてしまうなど、引けにかけて急速に失速してしまいました。
<ペン先のような形になった銘柄はいったん売る>
底値買いしたもののうち、私が本日売却したのは、株価が22日、25日、26日でペン先のような形になっているものです(私は買っていませんが、例えば西松建設(1820)とかりそなHD(8308)のような形のものです)。今日のような相場で踏ん張れずにかなり株価が下がってしまったということは、今後も下げ方向に向かう可能性が考えられるため、一旦売却しました。そのうえで、買い直しをするのであれば、25日につけたペン先の高値を超えた時点です。そこで潮目が変わったと判断します。
<週足で右肩上がりの銘柄を底値買い候補にする>
今日株価が大きく下がりましたから、明日以降再度底値買いをするチャンスが到来するのではないでしょうか。
私が底値買いしたいのは好業績の銘柄ですが、実はこれに条件を1つ付け加えた方がよいと思います。それは、「週足チャートで右肩上がりの銘柄」です。
週足チャートで右肩上がりになっているということは、日足チャートでみた短期的な株価は下がっているが、中期的にはまだ上昇トレンドの途中にあると判断できるのです。
逆に、いくら業績絶好調でも、株価が週足チャートで右肩上がりになっていない場合は、すでに天井を打ってしまっている可能性が高まりますから避けるのが無難でしょう。
見極める際は、単純に週足チャートをみて、きれいな右肩上がりになっていればOKです。例えば、ダブルスコープ(6619)のような銘柄です。
さらに、週足はもちろん、日足チャートも上昇トレンドが続いているような銘柄は上昇トレンド中の押し目買いチャンスを待つこととなります。例えばITメディア(2148)は、下落相場にもかからず日足ベースでも上昇トレンドを維持していました。そして今日はさっそく昨年来高値を更新してきました。
本当は、大底から立ち上がって株価が何倍にもなる銘柄を探し当てたいところですが、これを事前に見つけるのはまず不可能です。めぼしいところにいくつも投資して、そのうちの1つ、2つが運良く大きく上昇すればラッキーという形にならざるを得ないでしょう。そうなると資金効率も悪くなりますから、結局は現時点で中期的に上昇トレンドにある銘柄から選択する方が効率が高まります。
※個別銘柄は、戦略の説明の便宜上取り上げているに過ぎず、私が売買の推奨をするものではありません。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。