底値買いをした銘柄をいつ売るか

日本株は1月22日に大きく反発しましたが、22日や25日に底値から少し反発したあたりで欲しい銘柄を買った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
買った銘柄が順調に反発し、ひとまず底値買いが成功した場合、次に考えるべきは「いつ売るか」という問題です。

まず、単にリバウンド狙いで買った場合は、買値から10%以上上昇したら御の字だと思います。今日(25日)の時点で利食いしてしまってもよいくらいです。もっと利を伸ばしたいのであれば、保有株の半分程度は利食い、残りは買値割れを損切り価格に設定したうえで、もう少し粘ってみるという戦略はどうでしょうか。

また、好業績の銘柄を買った場合は、うまく底値で買えている可能性があるので、底値割れを損切り価格に設定したうえで保有を続けるのが基本だと思います。なお、株価が大きく反発しても底割れしない限り持ち続けて問題ないですが、株価が反発して25日移動平均線の近くまで達した場合、一度そこで利食いをするという戦略もあります。そのうえで、株価が25日移動平均線を上抜けて上昇トレンドに転換したら買い直すのです。上昇トレンドに転じることなく再度下落してしまうことも大いに考えられますから、ひとまず利益をしっかり確定しておきたいという方はこの方法でもよいでしょう。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事