円高進展の影響を注視ー2024年11月29日の日本株と今週の投資戦略

11月29日の日本株

11月29日の日本株は、寄り付き安く始まった後、終日軟調な展開となり、日経平均株価の終値は前日比141円03銭安の38208円03銭でした。
TOPIXも下落しましたが東証グロース市場250指数は上昇しました。

値上がり銘柄1854に対し値下がり銘柄2112とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は29、年初来安値更新銘柄は20でした。

ADA指数は28.0%となり、前日の24.5%からやや上昇しました。上昇トレンド銘柄の新規買いなどを少量ながら行ったことなどによるものです。

円高進行の影響は?

個別銘柄をみると、引き続き高安まちまちで、全面高には久しくなっていないように感じます。上昇トレンドをキープしているのは利上げによる業績向上期待の銀行株や、成長株・内需系銘柄の一部といったところで、下降トレンドから上昇トレンドに転じる銘柄は少数です。
引き続き、二極化の状況は続きそうなので、下降トレンド銘柄を持ち続けて含み損が膨らまないようにしたいものです。

また、足元で円高が進行していて、1ドル150円を割り込むような状態になっています。円高は日経平均株価には逆風であり、今のところアメリカ株が堅調なため、日経平均株価は横ばい程度で済んでいますが、もしアメリカ株が下落し、かつ円高に振れた場合は日本株は大きな下落になる可能性があり、注意が必要です。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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