日経平均株価・昨年来安値を大きく更新ー2022年3月7日の日本株

3月7日の日本株

週明け3月7日の日本株は、寄り付きから大きく下げて始まり、その後も下げ幅を広げ、一時日経平均株価の下げ幅は1000円近くに達しました。後場は多少戻したもの、終値も先週末比764円06銭安の25221円41銭と、昨年来安値を大幅に更新しました。
TOPIX、マザーズ指数も大幅安で終わりました。

値上がり銘柄527に対し値下がり銘柄3522と全面安の展開、昨年来高値更新銘柄は21、昨年来安値更新銘柄は374でした。

ADA指数は23.7%となり、先週末の47.1%から大きく低下しました。反発していた成長株の大部分を売却するなどしました。ただ、上昇トレンドの強い銘柄は売らずに保有を続けています。空売りも多少増やし、ロング・ショート戦略を継続しています。

下げたらさっさと売らないととんでもないことに

個別銘柄をみると、住友金属鉱山(5713)、伊藤忠商事(8001)、丸紅(8002)、三菱商事(8058)、日本郵船(9101)、商船三井(9104)など高値更新となる銘柄もありましたが、昨年来安値更新銘柄が一気に374に達したことからも分かる通り、全般は厳しい下げ相場が続いています。

今は、商社、海運、資源・エネルギー、非鉄金属といった一部の銘柄群が強く、それ以外の銘柄は下がっているという二極化相場になっています。

私自身は、上昇トレンドの強い銘柄しか保有しませんので、3月7日の大きな下げを食らっても、25日移動平均線を超えて間もない銘柄の損切りは多少ありましたが、ダメージはそれほどでもありませんでした。私の主宰する株式投資塾の塾生さんも同様で、このひどい相場環境の中、強い銘柄のみを保有することで、逆に利益を出している人もいます。

このように、私や私の周りの個人投資家は、日経平均株価が昨年来安値を更新しても、それほど悲壮感はありません。25日移動平均線割れの銘柄はそもそも保有しないので、それらの銘柄がさらに大きく下がっても、ダメージを受けることがないからです。逆にもともと保有している強い銘柄の上昇の恩恵を受けることができています。

やはりポイントは、下げ始めの時点でひとまず売っておくことです。今は成長株が悲惨な下げになっていますが、25日移動平均線割れの時点でさっさと売っておけば、損をしたとしても小さい損で逃げることができたのです。それを「持っていればそのうち上がる」と我慢して持ち続けた個人投資家は、今では虫の息になってしまっているのです。

「下げ始めの時点で売る」、私であれば25日移動平均線割れで売るのがルールなのですが、たったこれだけのことをやるかやらないかで、下げ相場で生き残れるかどうかが決まります。
下がった下がったといっても、まだ日経平均株価は25000円です。これが20000円、15000円になったとき、あなたは生き残れますか?ぜひ自問自答して、今の自分自身のやり方で、どんなに株価が下がっても生き残ることができるかを改めて確認してみてください。ちなみに、私は日経平均株価が今の10分の1になっても生き残る自信があります。持ち株は25日移動平均線割れで売却し、25日移動平均線を割り込んでいる間は保有しなければよいのですから。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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