10月16日の日本株

10月16日の日本株は、寄り付きから大きく下げて始まり、その後も終日軟調な展開でした。日経平均株価の終値は前日比730円25銭安の39180円30銭でした。
TOPIX、東証グロース市場250指数も下落しました。

値上がり銘柄1134に対し値下がり銘柄2824と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は36、年初来安値更新銘柄は11でした。

ADA指数は35.4％となり、前日の49.2％から低下しました。前日に新規買いした半導体関連株の売却や、保有銘柄の移動平均線割れに伴う売却などを行ったことによるものです。

半導体関連株の株価の動向を注視

個別銘柄をみると、IHI（7013）、パルグループホールディングス（2726）、ZOZO（3092）、三井倉庫ホールディングス（9302）などが高値更新となるなど、日経平均株価大幅安となった割には、強い銘柄も結構あったという印象です。

ただ、決算発表で株価が大きく変動する銘柄が目立っており、決算発表直前の買いはやはりリスクが高いと言わざるを得ません。

また、16日は半導体関連株が軒並み大きく下落しましたが、半導体業界には業績の波がありますので、一旦下げ始めたら、底打ちして再び次の上昇サイクルに入るまでは安易に手を出さないのが無難です。ASMLの決算発表をきっかけに大きく下がりましたが、これが一過性のものなのか、それともしばらく軟調な展開が続くのかをしっかり見定める必要があります。

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足立武志

1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』（ダイヤモンド社）など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用ＥＸＰＯなどセミナー講師多数。