特定の銘柄の上昇が続くー2024年3月6日の日本株

3月6日の日本株

3月6日の日本株は、寄り付き大きく下げて始まったもののそこから切り返し、一時はプラス転換の局面もありました。日経平均株価の終値は前日比6円85銭安の40090円78銭でした。
TOPIX、東証グロース市場250指数は上昇しました。

値上がり銘柄2827に対し値下がり銘柄1219と値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は163、昨年来安値更新銘柄は21でした。

ADA指数は56.9%となり、前日の53.6%から若干上昇しました。新規に上昇トレンド銘柄を買ったことなどによるものです。

上がるのは同じ銘柄ばかり

個別銘柄をみると、三菱重工業(7011)、双日(2768)、シグマクシス・ホールディングス(6088)、イワキ(6237)、竹内製作所(6432)、三井E&S(7003)、川崎重工業(7012)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)など高値更新となる銘柄も多くありました。

ただ、高値更新となっているのはずっと同じ銘柄ばかりという印象で、例えば今回の上昇に乗り遅れた投資家が出遅れ銘柄を買っても全然上がらない、というケースが多いのではないかと思います。

また、昨日発表された直近の信用評価損益率もマイナス3%台まで改善しており、いつ天井を付けてもおかしくない状況になっています。

上昇を続ける限りは保有継続し、下落に転じたら売却する、という点を遵守しておかないと、仮に天井を付けて大きく下落した場合、損失の拡大を招く危険もありますので今のうちから下落に対する備えはしておくべきと思います。とはいえ、今から売らないといけないというのではなく、下がったらどうするかのルールを決めておき、いざそうなったらそれを守るという意味です。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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