12月12日の日本株

12月12日の日本株は、寄り付き大きく上昇し、日経平均株価は一時33000円を突破したものの、その後はじり安の展開となり、終値は前日比51円90銭高の32843円70銭でした。
TOPIXは下落、東証グロース市場250指数は大きめの下落となりました。

値上がり銘柄1365に対し値下がり銘柄2660と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は89、年初来安値更新銘柄は52でした。

ADA指数は31.1％となり、前日の25.7％から上昇しました。株価上昇に伴い、新規買いや買い直しなどを実行したことなどによります。

方向感が出るまでは無理せず

個別銘柄をみると、クスリのアオキホールディングス（３５４９）、広済堂ホールディングス（７８６８）などが高値更新となっており、強い銘柄はそれなりにありますが、一方で安値更新銘柄も５０を超えるなど、引き続き高安まちまちという動きです。

横ばい相場の場合、できるだけ安く買うようにしないと利益が取れませんが、一方で安く買うというのは下降トレンドの間に買うことにもなり、横ばいから明確な下落相場になったとき、損切りが適時適切にできないと大きな損失につながります。

方向感が出なければ、無理して勝負しても良い結果にはなりませんから、上昇トレンドが継続している銘柄を保有できているならそれを大事に育てる、新規買いは朝から大きく上昇しているときはできるだけ控える、といったような点に注意していくべきだと思います。

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足立武志

1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』（ダイヤモンド社）など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用ＥＸＰＯなどセミナー講師多数。