12月23日の日本株
12月23日の日本株は、寄り付きから大きく下落し、その後も軟調な値動きとなり、日経平均株価の終値は前日比272円62銭安の26235円25銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。
値上がり銘柄1143に対し値下がり銘柄2791と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は30、年初来安値更新銘柄は102でした。
ADA指数はマイナス11.7%となり、前日のマイナス5.8%からマイナス幅が拡大しました。株価下落に伴い保有株の一部を売却したことなどによるものです。空売りはそのままとなっているためマイナス幅が拡大となっています。
下げ止まるかもしれないが決めつけない
個別銘柄をみると、上昇トレンドの銘柄が25日移動平均線を割り込むケースが目立ち、全体で見ても8割以上の銘柄が25日移動平均線を割り込み下降トレンドにあると思われます。そんな中、メガバンク中心とした銀行株が強い動きとなっていて、これが継続的な動きになるかどうか注視しています。
年初来安値更新銘柄が100を超えていて、日経平均株価そのものも下落を続けていますので、現状は下げ相場の真っただ中にいるといえます。
ただ、昨年初めから続くボックス相場が今後も継続するとすれば、そろそろ下げ止まって反発に転じてもおかしくありません。
一方、ボックス相場が終焉し、本格的な下げ相場に転じるならば、さらなる下落が続くことになります。
では果たしてこのどちらになるのか?それは分かりません。下手に予想して決め打ちをすると、予想が外れた時のダメージが大きいのでするべきではありません。
したがって、あくまでも株価のトレンドに忠実についていくことが重要です。
現時点は日経平均株価も、多くの個別銘柄も下降トレンドにありますから、到底買いで勝負に行く場面ではありません。しかし、反発に転じて上昇トレンド銘柄が増えてくれば、それらを買えばよいのです。
年末年始を迎え、マーケット参加者も減少していくなか、思わぬ動きをするかもしれませんが、どうなったら買う、どうなったら売るというルールを明確にし、それを必ず守るようにしていれば、特段恐れることはありません。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。