11月11日の日本株
週末11月11日の日本株は、前日のアメリカ株急騰の流れを受け、寄り付きから大きく上げて始まり、その後も上昇を続け、日経平均株価の終値は前日比817円47銭高の28263円57銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大きく上昇しました。
値上がり銘柄2687に対し値下がり銘柄1254と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は87、年初来安値更新銘柄は12でした。
ADA指数は37.8%となり、前日の31.7%から上昇しました。主に前日実行した空売りの買戻しによるもので、寄り付きから大幅高で始まることが分かっていましたので高値掴みを避けるために新規買いは抑制しました。
FTX破たんの影響は?
個別銘柄をみると、アズーム(3496)、アンビスホールディングス(7071)など高値更新となるものが散見されました。また、アメリカの10月CPIが予想より低下したことを受け金利が低下したため、成長株の多くが一斉に大幅反発し、半導体関連株も大きく上昇しました。
一方、旅行・観光・インバウンド関連銘柄は軟調で値下がりするものが目立ち、日経平均株価が800円超の上昇をみせた割には値下がり銘柄が多く、全面高には至っていません。
個人的には、アメリカのインフレ率が高止まりする状況で、かつ金融引き締めも継続していますから、高値を更新するような上昇はなかなか考えにくく、ベアマーケットラリーの最中であると認識しています。
みんなが株価急落を警戒しているときは不思議と急落せず、「株価がもっと上がるかも」と思っているときに急落するものです。最近の株価の動きや評論家、個人投資家のコメントなどをみると、株価急落の警戒感がだいぶ緩んでいるように感じますので、逆にここからの株価急落の可能性に注意したいものです。といっても、保有株が下降トレンドになれば売ればよいだけですし、現時点で上昇トレンドであれば無理に売却する必要もありませんので、「どうなったら保有株を売るか」だけあらかじめ決めておけば大丈夫です。
暗号資産交換業者のFTXが破たんし、影響額は数兆円とも、もっと膨らむともいわれていますが、今のところ株式市場には大きな影響はないようです。
ただ、このようなことがきっかけに、芋ずる式に悪材料が出現して株価が大きく下落する可能性もありますので、とにかく「下がったら我慢しないで売る」ことを常に意識しておき、大きな損失をしないように心がけておきましょう。
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