8月22日の日本株
8月22日の日本株は、寄り付き大きく下落して始まったものの、そこからやや持ち直しの動きでした。日経平均株価の終値は先週末比135円83銭安の28794円50銭でした。
TOPIXは小幅安、マザーズ指数は2%の大幅下落となりました。
値上がり銘柄1570に対し値下がり銘柄2281と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は51、年初来安値更新銘柄は7でした。
ADA指数は41.0%となり、先週末の49.1%から低下しました。株価下落により25日移動平均線を割り込んだ銘柄のほか、5日移動平均線割れで25日移動平均線からの乖離が大きいものも売却し、利食い優先としました。また、少量ですが打診で空売りも実行しました。
強い銘柄は保有しつつ、弱い銘柄は売却してさらなる下げに備えています。
成長株の反発は終わったか?
個別銘柄をみると、高安まちまちですが、どちらかといえばINPEX(1605)や丸紅(8002)などインフレに強い銘柄が強く、成長株は弱い動きでした。
成長株はインフレに弱いので、インフレに強い銘柄と逆相関の動きになりがちです。足元で成長株が下落し、インフレに強い銘柄が上昇してきたということは、ここしばらく続いていた成長株の反発は終わったかもしれないと思っておくべきでしょう。
また、アメリカ10年物国債の利回りは3.03%と、再び3%台に乗せてきており、ナスダックが25日移動平均線を割り込みつつあることも併せて考えると、インフレのピークアウト観測が否定され、金利上昇と株価下落の流れが生じる可能性が高まっています。
私自身、成長株の反発に合わせ、成長株を保有していましたが、多くの成長株の反発はリバウンドに過ぎないと思っていますので、下げに転じたら速やかに売り、利益を確保することを優先しています。リバウンドであれば、25日移動平均線割れまで粘った結果利益を減らしてしまうよりは、5日移動平均線割れで売却するなどして、利益を確保した方がよいと考えるからです。
日経平均株価はまだ25日移動平均線のかなり上にありますが、これは円安によりかさ上げされていると思われます。ドルベースで言えばもっと弱い動きになるはずです。NYダウやナスダックが25日移動平均線割れすれすれのところまで来ていますので、ここからのさらなる下落で日本株に波及するのかどうか、要注目です。
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