戻り高値の突破に注目ー2022年7月22日の日本株と今週の投資戦略

7月22日の日本株

週末7月22日の日本株は、小安く始まったもののその後は買われる展開となり、日経平均株価の終値は前日比111円66銭高の27914円66銭でした。
TOPIXも上昇しましたがマザーズ指数は小幅安でした。

値上がり銘柄1646に対し値下がり銘柄1241とやや値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は138、年初来安値更新銘柄はゼロでした。

ADA指数は39.4%となり、前日の47.9%から低下しました。騰落レシオの上昇や、保有株の伸び悩みから、ポジションを少し減らしました。

個別株の上昇トレンドにはついていきたいが・・・

個別銘柄をみると、インターネットイニシアティブ(3774)、GSIクレオス(8101)など高値更新銘柄が目立っていて、一方で安値更新銘柄はゼロですから、足元のマーケットはどう考えても上昇相場です。

ただ、銘柄ごとの強弱は結構あり、上昇を続ける強い銘柄の初動に乗れたかどうかで、最近の投資成績の高低が決まってくるという印象です。

日経平均株価でいえば注目点は6月9日の戻り高値28389円75銭を突破するかどうかで、ここを突破すれば大きめの上昇トレンドが期待できますが、これを待って個別銘柄を買ったのでは遅すぎます。

したがって、日経平均株価の動向にかかわらず、上昇トレンドの保有株は保有を続けるべきと思いますが、悩ましいのがこの上昇がどこまで続くかです。今までのように、あまり伸びずに上昇がストップすると、25日移動平均線割れまで待つと利益がなくなってしまいます。

そこで、上昇が大きくなってもすぐしぼんでしまってもよいように、例えば保有株の半分は25日移動平均線割れで持つがもう半分は5日移動平均線割れで売って利益を確保しておくとか、大きく上昇しているものは少しずつ利食い売りをする、といった工夫が必要です。

上昇が大きなものになれば利益を取りやすくなりますが、個人的にはマーケットは下落途中の反発に過ぎないと思っているので、引き続きあまり無理をしないポジションにとどめて、その範囲内で取れるものをとっていきたいと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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