一旦は下げ止まりかー2022年5月11日の日本株

5月11日の日本株

5月11日の日本株は、朝方日経平均株価が26000円割れ寸前まで下げたもののその後は持ち直し、終値は前日比46円54銭高の26213円64銭でした。
TOPIXは下落、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1641に対し値下がり銘柄2159とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は25、年初来安値更新銘柄は66でした。

ADA指数はマイナス11.4%となり、前日のマイナス16.9%からマイナス幅が縮小しました。移動平均線割れの保有株を売却した一方、移動平均線超えとなった銘柄を少し買い仕込んだため、買い持ちが少し増えました。

日々の値動きに翻弄されないように

個別銘柄をみると、商社株、銀行株、非鉄金属株など、インフレ関連銘柄が総じて弱い反面、成長株はリバウンドの兆しを感じられます。また、決算発表シーズンですので、来期予想が良かった東邦チタニウム(5727)などが急騰する反面、来期予想が会社四季報の予想を大きく下回った大平洋金属(5541)はストップ安比例配分に沈むなど、決算発表の内容いかんで荒い動きとなっています。

さて、私たち日本人は円安のためあまり実感がないのですが、アメリカ株はなかなかの下げのようで、セリングクライマックスまでは行かないものの、それに近いような動きが起きているようです。私の個人的な感触でも、7~8割はここで下げ止まるかな、という感じです。

ただ、Youtubeやツイッターなどで「そろそろ底打ち!」とか「買いのチャンス!」と叫ばれていますが、私は今の時点で積極的に買うことはしません。なぜなら現時点で大部分の銘柄が下降トレンドだからです。

安いところで買おうとすると、株価が下がっている途中だったり、下がった後少し反発しただけで「底打ちだ!!」と買ってしまいたくなりますが、1日程度の反発があっただけでは、本当に底打ちしたかどうか分かりませんし、長期間続く下降トレンドの間、数日程度株価が反発することは日常茶飯事です。

上昇トレンドの時も同じですが、毎日きれいに上昇が続くのではなく、日々上がったり下がったりしながら、大きな波で見ると上昇のトレンドが現れる、ということなのです。ですから、日々の株価の変動を気にしすぎると、細かい波に翻弄されてしまい、しなくくてもよい余計な売買をしてしまい、損失が膨らむ結果になってしまいます。

確かに短期的には底打ちの可能性はありますが、私は今の時点でも上昇トレンドを維持している銘柄や、いち早く移動平均線を超えて反発してくるような強い銘柄を選んで、無理のない程度に買ってみることにします。今後もインフレが続くのであれば、足元で調整中のインフレ関連銘柄にも妙味があります。私はやりませんしあまりお勧めはしませんが、直近安値割れを損切りラインとして、買い向かうのも1つの戦略です。上手くいけば安い価格で買い仕込むことができます。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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