配当権利落ちも成長株中心に強い銘柄が目立つー2022年3月30日の日本株

3月30日の日本株

3月30日の日本株は、3月決算企業等の配当権利落ち日でしたが、朝方は若干プラスで始まり、その後日経平均株価は500円ほど下がりましたがその後はやや持ち直し、終値は前日比225円17銭安の28027円25銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は4%近い大幅高となりました。

値上がり銘柄1651に対し値下がり銘柄2311と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄はは24、昨年来安値更新銘柄は12でした。

ADA指数は60.7%となり、前日の61.7%から少し低下しました。保有株のうち弱いものを少量売ったりしたことなどによります。

実質的には強い1日に

個別銘柄をみると、確かに海運株のように、配当金目当てで買っている投資家が多いと思われる銘柄は売られましたが、それでも予想配当額より下げ幅は小さく、実質的には上昇したといえます。

配当権利落ち日では、高配当銘柄の株価は、配当金以上に売られることが多いので、30日の動きは、日本株がかなり強い状況にあることを示しているといえます。

成長株はもともとあまり配当金がないので、配当権利落ちの影響は相対的に小さいのですが、その点を考慮しても、かなり強い動きでした。28日に成長株のポジションを減らしてしまった私としては、大いに悔やまれることですが、過ぎてしまったことは仕方ありません。

今のところ、成長株が強い日とインフレ関連銘柄が強い日が順繰りに訪れていますので、成長株を買うならインフレ関連銘柄が強い日を、逆にインフレ関連銘柄を買うなら成長株が強い日を狙い、押し目買いをするのが有効と思います。

銘柄によっては25日移動平均線を割り込んでしまっているものもありますが、全体で見れば上昇基調に変わりはありませんので、特段の戦略変更は今のところは不要と考えています。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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