再び急落で下落相場継続かー2022年3月11日の日本株と今週の投資戦略

3月11日の日本株

3月11日の日本株は、寄り付きから安く始まり、その後は下げ幅を広げて日経平均株価は一時25000円を割り込みました。後場に入りやや戻したものの、終値は前日比527円62銭安の25162円78銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大きく下落しました。

値上がり銘柄1049に対し値下がり銘柄2818と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は11、昨年来安値更新銘柄は76でした。

ADA指数は27.3%となり、前日の30.5%から少し低下しました。前日に買った成長株のうち、大きく下落したものを売却したことなどによります。一方、資源・エネルギー関連株、非鉄金属株など新規買いしたり買い増ししたものもあります。

下げ相場の中一部強いセクターがあるのが現状

個別株をみると、10日の大幅高の際に、逆に弱い動きだった資源・エネルギー関連株や非鉄金属、商社株や海運株は堅調な動きで、一方10日に大きく上昇した成長株は11日には早くも売りなおされる状況でした。
10日の上昇を帳消しにする下落となった成長株も多く、結局は元の「下げ相場の中一部強いセクターがある」状態に戻りました。

繰り返しますが、今は日経平均株価や成長株の株価の動きを見て分かる通り、明らかな下げ相場です。ただし、そんな中で資源・エネルギー関連株や非鉄金属、商社、海運といった強いセクターがあり、それらが上昇トレンドをキープしているので、戦略をどうたてたらよいかが多少分かりにくくなっています。

私が取っている戦略は、強いセクターの銘柄群については買いで保有し、下降トレンドの弱い銘柄(主に成長株や元成長株)は空売りをするという、ロング・ショート戦略です。本来であれば、下げ相場なのであまりポジションを持たず、守りに徹していてもよいのですが、私は結構欲張りなので、強いセクターがあるならば、全般が下げ相場でも買いポジションをある程度構築するようにしています。空売りもしなくてもよいのですが、下げ相場だと、打診買いしたものが軒並み損切りになってしまうので、その損失をカバーするために空売りをしているという状況です。

私はリスクを取って強いセクターの買いである程度の勝負に行っている状態ですから、買いポジションはそれなりにありますが、あまり無理をするような状況でもないかな、と感じています。ただ、現時点で強いセクターは、大型株も多く、値動きも比較的緩やかですので、高値掴みを避け、損切りをルール通り実行することができるのであれば、多少攻めてみても面白いかな、と思っております。

とにかく、全般は下げ相場ですので、下降トレンドの弱い株に手を出すことだけはくれぐれも避けるようにしましょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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