急反発も当面不安定な展開かー2022年2月25日の日本株と今週の投資戦略

2月25日の日本株

週末2月25日は、寄り付きから大きく上昇して始まり、その後も上げ幅を広げる展開となりました。日経平均株価の終値は前日比505円68銭高の26476円50銭でした。
TOPIXも上昇、マザーズ指数は7%の急反発となりました。

値上がり銘柄2735に対し値下がり銘柄1240と値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は9、昨年来安値更新銘柄は38でした。

ADA指数は34.5%となり、前日の13.5%から上昇しました。上昇トレンド銘柄の新規買いや、空売り銘柄の買い戻しを行ったことなどによるものです。

週明けの動きに注目

個別銘柄をみると、売り込まれていた成長株の多くが反発した一方、ここまで強かった銘柄群が弱く、特に銀行株は移動平均線を明確に割り込むものが続出しました。マザーズ指数も昨年11月の安値から45%下落したところからの急反発ですから、当面は成長株のリバウンドが起こりそうな感触です。

週末のアメリカ株も急上昇、日経平均先物は26970円と、金曜日の日経平均株価の終値からさらに500円高い水準となり、週明け以降の反発に期待していましたが、週末になり、ロシアのSWIFTからの排除のニュースが入ると、NYダウの休日取引で株価が大きく下落してしまいました。

これにより、月曜日の寄り付きに、いくらで寄り付くかが見当がつかなくなりました。ただ、500円高で寄り付くより、小高く寄り付くくらいの方が、高値掴みせず買うことができるので、悪くはないと思います。

無論、ここからさらに株価が下落するならば、せっかく新規に買った銘柄も売らざるを得ないわけで、ウクライナ問題が今後どうなるかも含め、非常に不透明な状況が続きそうです。こうなると、株価は乱高下する可能性が高く、上手く買ったと思ったら翌日急落で損切り・・・という憂き目に遭うかもしれません。
私はある程度買い仕込んでいますが、先行き不透明な中、あまり勝負するような局面でもありませんので、無理のない程度に、上昇トレンド銘柄を買い仕込み、さらなる上昇を期待するくらいが丁度良いかもしれませんね。くれぐれも、週末とか引け後のニュースで憂鬱になってしまうことのないよう、ポジションの持ちすぎには十分注意したいものです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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