日経平均株価直近安値割れー2022年2月24日の日本株

2月24日の日本株

2月24日の日本株は、小安く始まったものの、昼休み中にロシアのウクライナ侵攻の報が伝わると、後場寄りから大きく値を下げる展開となり、日経平均株価の終値は前営業日比478円79銭安の25970円82銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大きく下落しました。マザーズ指数は4%超の値下がりでした。

値上がり銘柄1194に対して値下がり銘柄2800と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は4、昨年来安値更新銘柄は222でした。

ADA指数は13.5%となり、前営業日の18.8%から低下しました。保有株の下落による売却を行いましたが、25日移動平均線超えとなった強い銘柄も買ってみたりしました。

流れには逆らわない

個別銘柄を見ると、意外と全面安にはならなかったものの、昨年来安値更新銘柄が222に達しており、バリバリの下げ相場です。また、ここまで強かった商社株が25日移動平均線割れとなるなど、さすがに強い銘柄群も息切れしてきています。

また、日経平均株価は1月の直近安値を下回り、1年3ヶ月ぶりの安値水準となっています。下手に動けば動くほど損切りで損をする、でも損切りしないとさらに株価が下がって塩漬け株で身動きがとれなくなる・・・という難しい状況です。

確かに底打ち近辺で買うことができれば、かなり安く買えるわけですから、私も狙いたくはなりますが、結局はそれが失敗して損切りが積み重なる、という状態に陥ってしまいがちです。

もし底値狙いをするなら、上手く行かなかったときの損失のリスクを十分に覚悟したうえで臨みたいものです。

昨晩のアメリカ株は大幅安から切り返していますし、「知ったらしまい」というように、ウクライナ侵攻という悪材料が実際に生じたことで、これを株価が織り込めば反発も期待できると思っています。

もちろん、反発するに違いない、と予想するのではなく、反発したら行動する、というように、あくまでも株価に逆らわずに行動することが重要です。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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