10月8日の日本株
10月8日の日本株は、寄り付きから大きく上昇し、一時日経平均株価は600円超上昇しました。しかし後場はだれた動きとなり、終値は前日比370円73銭高の28048円94銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大幅高でした。
値上がり銘柄2945に対し値下がり銘柄903と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は16、年初来安値更新銘柄は22でした。
ADA指数はマイナス0.7％となり、前日のマイナス11.5％からマイナス幅が縮小し、プラマイゼロ近辺まで戻りました。純粋な空売りの買い戻しや、ヘッジ空売りの買い戻し、上昇トレンド銘柄の新規買いなどを行いました。
まだまだ下降トレンド銘柄が多いが
個別銘柄をみると、確かに上昇している銘柄が多いものの、海運株が再び大きく下落したりと、高安まちまちな動きであり、そして木曜日にも見られましたが日中株価上昇しても引けにかけてしぼみ、長い上ヒゲを出してしまうものが目立っています。
9月中旬ごろまでと比べて、順調に上昇する銘柄が少ないため、25日移動平均線を超えたところで買ってもすぐ失速してしまうケースが多々あり、利益を上げにくいな、という印象です。
現時点ではまだ下降トレンドにとどまっているものが多いですが、強い銘柄も多少はありますから、そうした銘柄を中心に手掛けていく、そして今回の反発が単なるリバウンドで終わる可能性も十分にありますから、あまりポジションを膨らませないように注意しておくのが良いかな、と感じます。
私自身、常に同じ手法で売買をしていますが、9月中旬までに比べ、圧倒的に今は利益が上げにくいです。ということは、今はあまり無理をすべき時ではない、というのが私の結論です。そのような時は、利益を上げることよりも、損失を大きくしないことを重視して行動した方が良いと思います。上述のポジションを膨らまさないとか、安易に何となく買わない、といった点に注意したいものです。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』（ダイヤモンド社）など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用ＥＸＰＯなどセミナー講師多数。
