日経平均株価は底打ちの可能性高まるが個別銘柄は微妙ー2022年1月28日の日本株と今週の投資戦略

1月28日の日本株

週末1月28日の日本株は、寄り付き高く始まった後やや売りに押される局面があったものの、後場は高値圏で推移し、日経平均株価の終値は前日比547円04銭高の26717円34銭でした。
TOPIXも大幅高となりましたが、マザーズ指数は小幅高にとどまりました。

値上がり銘柄3013に対し値下がり銘柄912と全面高に近い展開、昨年来高値更新銘柄はゼロ、昨年来安値更新銘柄は176でした。
ADA指数は24.2%となり、前日の1.4%から大幅に上昇しました。移動平均線からの乖離率が大きい空売り銘柄を利食いしたことと、底打ち期待での新規買いを行ったことなどによります。

個別銘柄の底打ちは月曜日の動き次第か

週末、私が投資候補としているウォッチ対象銘柄約400銘柄の株価チャートをひととおり見ましたが、そこで感じたのは「個別銘柄は全然底打ちの感じを受けない」ということです。

底打ちのパターンもいくつかあるのですが、底打ちしたとなれば、強い銘柄は早速移動平均線を超え上昇トレンドに転じるものが出てくるものです。ところが、もとから上昇トレンドを維持している銀行株や商社株は引き続き強いものの、今回の下落により売り込まれた銘柄群は、まだトレンドを変えるほどの上昇を見せてはいません。
それどころか、確かに反発はしているものの金曜日に本当に日経平均株価が500円超も上昇したのか?というくらい、平凡な反発にとどまっています。

それでも、下ヒゲをつけている銘柄もそこそこありますので、私は金曜日の昼休みに、直近の下落が大きく、かつ業績が伸びている銘柄につき、金曜日の午前中につけた安値を割り込んだら損切りということにして、結構な金額を買いました。要は底値買いです。

ひとまず、買った後は金曜日の午前中につけた安値を割り込まなかったのでそのまま保有継続していますが、果たして週明け月曜日にどのような動きになるか、注目しています。

私は順張りの考え方なので、株価が下がっている最中に買い向かうことはしません。底値狙いの買いの時も、下ヒゲをつけて少し反発したタイミングで買うなど、少しでも底値から反発していることを確認できないと買わないようにしています。

9割方この水準で下げ止まると思ってはいますが、残り1割に当たってしまう可能性もありますので、底値狙いで買ったものは、金曜日の安値を割り込んだら売りとする逆指値注文を入れています。月曜日に多くの銘柄が大きめの陽線を引き、25日移動平均線超えは難しいにしろ、5日移動平均線を超える銘柄が多く出てきたなら、底打ちの機運が一気に高まると思いますので、月曜日の動きは重要と思っています。

底値狙いは想像以上に難しくリスクも高いので、腕に自信のある方以外は、通常通り25日移動平均線超えの銘柄を買う方が安全です。いち早く25日移動平均線超えを果たした銘柄ほど、相対的に強い銘柄と言え、その後の株価上昇も期待できます。確かに底値買いがバッチリ決まれば短期間に大きな利益も期待できるとは言え、リスクを取って底値狙いで買った株が全然反発しなかった・・・という悲しい結末になる可能性もありますから、過度の期待や無理をした勝負は避けるべきです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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