日経平均株価明確な底割れで厳しい下げにー2022年1月27日の日本株

1月27日の日本株

1月27日の日本株は、寄り付きこそ高く始まったもののすぐ売りに押され、その後は終日下げ続けて大幅下落となりました。日経平均株価の終値は、前日比841円03銭安の26170円30銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も急落し、マザーズ指数の下落率は6.6%に達しています。

値上がり銘柄385に対して値下がり銘柄3670と全面安の展開、昨年来高値更新銘柄は1、昨年来安値更新銘柄は452でした。

ADA指数は1.4%となり、前日の3.6%から少し低下しました。保有株が意外と強かったので、あまり売却するものがなく、ADA指数の低下もわずかですんでいます。空売りの方は基本的にそのまま持続しています。

リバウンド狙いは慎重に

個別銘柄をみると、まさに悲惨の一言で、値下がりした株を売らずに持ち続けることの恐ろしさをまざまざと見せつけられています。適切なタイミングでの売却・損切りがいかに重要かが改めて実感できます。

ただ、私の肌感覚だとこの程度の下落は震度でいえば3か4くらいです。私は25日移動平均線を割り込んだ保有株はすぐ売却しますので、どんなに下落がひどくてもダメージは軽微で済みますが、足元の下落をはるかに超える規模の強烈な下落も私は何度も経験しています。

もし、この程度の下落でパニックになっているのであれば、あまりにも甘ちゃんすぎます。今後は株式投資のやり方を根本的に見直さなければ、いつまでたっても株式投資で成功することはできないと肝に銘じてください。

さて、昨年来安値更新銘柄が452に達し、通常の下落であれば9割方下げ止まる水準まできました。夜の日経平均先物は本日の日経平均株価の終値と比べてかなり上昇していますし、もしかしたら本日が底だったのかもしれません。

ここまで株価が大きく下がると、リバウンド狙いや底値狙いをしたくなるものですが、やってみると分かりますが想像以上に難しく、リスクが高いものです。
現に、今に至るまで、多くの個人投資家が「さすがにそろそろ反発するだろう!」と思って下落途中に買い向かった結果、さらなる下落で大きな損失を被っているのです。買うタイミングがぴったり合えば、短期間に大きな利益を得られる反面、タイミングが1日ずれただけで簡単に5%、10%損するのがリバウンド狙いです。

ですから私は、多少はチャレンジするかもしれませんが、原則はいつもどおり25日移動平均線を少し超えた銘柄の買いに徹するつもりです。
9割方下げ止まるとはいえ、残り1割に当たったら、ここからさらに下落するわけですから、明らかに底打ちが感じ取れるまでは無理をせず守り優先でいきたいと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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