マザーズ指数が年初来安値更新ー2021年12月14日の日本株

12月14日の日本株

12月14日の日本株は、朝方からじり安の展開となり、日経平均株価の終値は前日比207円85銭安の28432円64銭でした。
TOPIXは小幅安、マザーズ指数は大きく下落して年初来安値更新となりました。

値上がり銘柄1265に対し値下がり銘柄2601と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は16、年初来安値更新銘柄は64でした。

ADA指数は1.1%となり、前日の17.3%から低下しました。保有株の移動平均線割れに伴う売却や、新規空売りの実行などによるものです。

下げ止まるまで下手に動かない

個別銘柄をみると、大部分の銘柄が25日移動平均線を割り込んでおり、下降トレンドとなっています。先週水曜日にかけての反発で、一部の銘柄は25日移動平均線超えを果たし、そのタイミングで私も多少買いましたが、結局その反発はダマシになりそうな感じです。

私は25日移動平均線超え直後の銘柄を買うことにしているため、先週の反発時に買ったものの多くは損失となりましたが、全力で買ったわけではないので致命傷にはなっていません(損失は投資可能金額の1%ほどです)。

でも、中には先週の反発を「いよいよ底打ち!」と考えて、まだ下降トレンドにとどまっている銘柄も含めて強気で買い向かった人もいるかもしれません。でも、損切りをしていないのであれば、その結果おそらく損失が日々膨らんでしまっていることでしょう。

確かに底打ちをピンポイントで当てることができれば、非常に安く買い仕込むことができるわけですが、実際にはそれをやろうとすると底打ちでないタイミングで大量に買ってしまい、大きな損失につながってしまうケースが多いのです。

ですから、下降トレンドの間は手を出さず、下げ止まって上昇トレンドに転じたら買う、さらに1つの銘柄に資金を集中させず、上昇トレンドに転じたものから順々に少量ずつ資金を投下していく、というようにするなどして、株価の反発がダマシであったとしても大きな損失につながらないようにする必要があります。

つまり、投下する資金量を増減させることでリスクコントロールをするということです。これについては、日々私が公開しているADA指数の推移を参考にしていただければと思います。

今は下げ相場真っ只中、利益を得ることより大きな損をしないことを第一に考えて行動するようにしてください。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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