成長株が大きく売られるー2021年11月24日の日本株

11月24日の日本株

11月24日の日本株は、寄り付き直後から下げ幅を次第に広げる展開となり、日経平均株価の終値は前営業日比471円45銭安の29302円66銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大きく下落しました。

値上がり銘柄1152に対して値下がり銘柄2708と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は28、年初来安値更新銘柄は128でした。

ADA指数は24.6%となり、前営業日の29.8%から低下しました。25日移動平均線割れの保有株を売却するなどしましたが、保有株で移動平均線割れとなったものは意外に少なく、ポジションもそれほどの縮小とはなりませんでした。一方、空売りをしている銘柄の買い戻しもいくつか生じました。引き続きロング・ショート戦略を取っています。

物色対象の変化が起こるのか

個別銘柄をみると、JMDC(4483)など高値更新となる銘柄も散見されましたが、多くの銘柄は下げ基調であり、本日は特に成長株が一斉に売られました。

私自身のポートフォリオは成長株中心に組んでいるため、本日はかなりダメージを受けました。1日で10%超値下がりした銘柄もあり、私にとってはかなり厳しい日となりました。

さて、本日の成長株の下落の要因は、アメリカの金利上昇によるものだとされています。もし金利上昇が今後も続くようなことになると、成長株やハイテク株が弱く、逆に割安株が買われる展開になる可能性もあります。

ではこれを受けて私自身が即座にポジションの組み換えをするかといえば、おそらく今すぐにはしないです。まだ成長株の上昇が終焉したとはっきりしたわけではありませんし、あまりドタバタすると買ったり売ったりの繰り返しで余計な損失が生じてしまうからです。

とはいえ、物色対象の変化が明確になるのか?は分かりません。今までも成長株から割安株へシフトが起こったか?と思ったら結局は成長株が買われ続けている状況です。したがって、トレンドが出ていないうちに決め打ちの行動をすることは十分に避けた方がよいと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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