上昇トレンドがより明確にー2021年9月1日の日本株

9月1日の日本株

9月1日の日本株は、寄り付き後に大きく上昇し、その後は高値圏での持ち合いとなりました。日経平均株価の終値は前日比361円48銭高の28451円02銭でした。
TOPIXも大幅上昇、マザーズ指数は小幅高でした。

値上がり銘柄2538に対し値下がり銘柄1283と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は104、年初来安値更新銘柄は4でした。

ADA指数は74.8%となり、前日の71.7%から上昇しました。これ以上ポジションを増やせない状況にありますが、新たに上昇トレンドになった銘柄で欲しいものを買うと、どうしてもポジションが膨らんでしまいます。かなり勝負に出ているので、最大限の強気に近い状況になっています。

強かった銘柄が一服後再び高値追いできるかに注目

個別銘柄をみると、ベネフィット・ワン(2412)、SREホールディングス(2980)、アクリート(4395)、JMDC(4438)、シグマクシス(6088)、ジャパンエレベーターサービスホールディングス(6544)、図研(6947)、太陽誘電(6976)などが高値更新となっています。
また、出遅れ銘柄の上昇が目立ち、上昇トレンド銘柄はかなり増加してきました。

一方、ここまで強かった小型成長株や海運株などは上げ一服となっています。

日経平均株価が大きく上昇する一方でマザーズ指数は上昇しない、というのはよく見られる光景ですが、ここまでマザーズ指数が強かったので、循環物色として理想的な形になっています。引き続き、日経平均株価が強い日、マザーズ指数が強い日を織り交ぜて、個別銘柄全体としては循環物色で株価が上昇していく、という形を期待します。

ひとまず、ここまで強かった銘柄群が、上げ一服の後再び株価上昇し、高値追いができるかどうかに注目したいと思います。

あと、今からの新規買いはやや遅きに失する感じですので、できるだけ押し目買いを狙い、高値を飛びつかないようにしましょう。特に前日のアメリカ株が大きく上昇し、日本株が朝から高く寄り付きそうな時に成り行き買いをすると、高値掴みの危険が高くなるので要注意です。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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