短期的には一旦底入れかー2021年7月20日の日本株

7月20日の日本株

7月20日の日本株は、朝から大きく下げて始まり、昼にかけてやや反発するも後場再び売られました。日経平均株価の終値は前日比264円58銭安の27388円16銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄901に対して値下がり銘柄2971と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は11、年初来安値更新銘柄は100でした。

ADA指数は4.4%となり、前日の14.8%から大きく低下し、ゼロ近辺まで下がっています。計算時に空売りはマイナスとしているため、実際は買い持ちはまだ20%くらいあります。だいぶ短期間で下がっているので新規の空売りはできるだけ控えましたが、保有株で25日移動平均線を割り込んだものは売却を進めました。

決め打ちはしない。あくまでも流れに従う。

個別銘柄をみると、8割方は下降トレンドにあり、マーケット全体でみても下げ相場にあります。その一方で、騰落レシオなどのテクニカル指標からは短期的な底打ちを示唆するものがいくつか出てきています。

また、夜のアメリカ株は上昇し、日経平均先物も反発していますので、このまま行けば明日は反発して始まりそうです。

では、明日の寄り付きで大量に新規買いすればよいかというと、そうではありません。もしかしたら寄り付きだけ高く、その後は失速してしまうかもしれません。

あくまでも株価の流れに従い、例えば下降トレンド転換により売却した銘柄が再度株価上昇により上昇トレンドへの転換となった場合には買い直しますが、下降トレンドにまだあるうちから上昇を決めつけて買うようなことはすべきではありません。もしかしたら明日1日だけ反発して、そこからさらに大きく下落するかもしれないからです。

何度も申し上げていることですが、特にマーケットが軟調な時は、「そろそろ下げ止まる!!」と予想するのではなく、上がったとしても下がったとしても対応できるような売買のルール作りとその的確な実行が重要です。

私が用いている25日移動平均線ルールであれば、マーケット全体の下降トレンドが深まるごとに、25日移動平均線割れとなった個別銘柄を売却することになるので、自然と買いポジションを圧縮できます。
また、マーケットが反発上昇したときは、25日移動平均線を超えている銘柄は売らずに持ち続けているので、株価上昇の恩恵を受けることができます。

25日移動平均線ルールで売買していれば、株価上昇につれ徐々に買いポジションが増えていき、株価下落につれ徐々に買いポジションが減っていく・・・こうすれば株価が今後上昇しても下落しても十分に対応ができ、迷うこともありません。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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