どこまで戻れるかー2021年7月9日の日本株と今週の投資戦略

7月9日の日本株

7月9日の日本株は、午前中大きく売られ日経平均株価は前日比700円安まで下がりました。しかし後場に入ってから急速に切り返し、終値は前日比177円61銭安の27940円42銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1682に対し値下がり銘柄2151とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は18、年初来安値更新銘柄は347まで膨らみました。

ADA指数は12.0%となり、前日の32.5%から大幅に低下しました。保有株の売却や、新規空売りを行ったことなどによるものです。

一旦下げ止まる形ではあるが

個別銘柄をみると、日経平均株価が一時大きく売られる中でも強い銘柄は強く、ネクステージ(3186)、SHIFT(3697)、図研(6947)などが高値更新となっています。

一方、年初来安値更新銘柄は一気に347まで増加しましたが、多くの銘柄が下ヒゲを付けた陽線で引けており、一旦下げ止まる形にはなっています。

また、週末のアメリカ株も上昇し、シカゴ日経平均先物は28400円台まで上昇しており、日本株も月曜日は高く始まりそうです。

ただ、日経平均株価は下げ止まりの可能性は高いとはいえ、まだ25日移動平均線の下に位置し、トレンドが変わったとまでは言えません。ここから上がる、下がると決めつけることなく今回の反発がどこまで戻るのかを確かめたうえで、トレンドについていくべきでしょう。

今のところ、二極化相場の状況はまだ続いていますから、それに変化がない限りは上昇トレンド銘柄は保有を続け、下降トレンド銘柄は空売りするロング・ショート戦略をもう少し続けてみようと思います。金曜日の大きな下げであっても、強い銘柄はあまり下がりませんでしたから、狼狽売りなどしないようにして、上昇トレンドが続く限り持ち続け、できるだけ利益を伸ばすようにしましょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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