物色対象の定まりに期待ー2021年5月28日の日本株と今週の投資戦略

5月28日の日本株

まず最初に、5月28日に開催しましたオンラインライブセミナ-に、多数の方がご視聴くださいまして、誠にありがとうございます。

昼の時間でしたので、見れなかったという方も多いと思います。後日アーカイブを視聴できるようにするとのことですので、少しお待ちください。

5月28日の日本株は、朝から大きく上昇してスタートし、その後もじり高の展開でした。日経平均株価の終値は前日比600円40銭高の29149円41銭でした。
TOPIXも大幅上昇でしたが、マザーズ指数は小幅に下落しました。

値上がり銘柄2854に対し値下がり銘柄1017と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は76、年初来安値更新銘柄は31でした。

ADA指数は61.3%と、前日の44.2%から上昇しました。前日に行ったばかりの空売りの買い戻しや、25日移動平均線超えの銘柄を新規買いしたことなどによります。

再び景気敏感系が買われる

個別銘柄をみると、明豊ファシリティワークス(1717)、ケアネット(2150)、SREホールディングス(2980)、リクルートホールディングス(6098)、荏原製作所(6361)など高値更新となる銘柄もありましたが、28日の上昇の中心は、ここ最近さえない動きだった景気敏感系の株が目立ちました。

逆に成長株には頭打ちから下落するものが目立っていて、私の周りでも「日経平均株価600円高とは思えないほど自分の持ち株は全く上がらなかった」という声が聞かれます。

その理由は、25日移動平均線を割り込んでいて下降トレンドにある銘柄に、大きく上昇するものが多かった反面、上昇トレンド銘柄に下落するものが目立ったからです。

そもそも下降トレンドの銘柄は私は持っていないので、それらが大きく上昇したところで恩恵は受けられないということです。ただ、逆に考えれば、28日にとても大きな利益になった、というような方は、下降トレンド銘柄を持ち続けていた可能性が高いため、確かに28日は大きな利益になったかもしれませんが、そこに至るまでに損失が膨らんでしまっていたのではないかと思います。

さて、28日は商社、重工各社、銀行、鉄鋼、非鉄金属、コモディティーなど景気敏感株系の銘柄が大きく上昇しました。私も25日移動平均線超えの銘柄には買いを入れましたが、正直なところ、物色対象が定まってくれないと、全く利益が増える感じがしません。

やはり大きな利益を得るためには大きなトレンドが必要で、そのためには物色対象が定まってくれることが前提です。例えば昨年4月~11月くらいまでは、マザーズ上昇の中小型成長株という物色対象が定まっていて、それらが長い期間上昇トレンドをキープしてくれたので、大きな利益を出しやすかったわけです。
しかし足元では、買われるのが景気敏感株だったり成長株だったりと、なかなか明確なトレンドに発展せず、週替わりで買われる銘柄群がコロコロ変わるという感じなので、利益を出しずらいです。

ですから、いっその事今はお休みしてポジションをゼロにするとか、そこまではしないにせよポジションを縮小して大きな勝負をかけない、というのも一法です。私は、ポジションをゼロにするとマーケットで起きている変化の兆候に気づくことができませんので、こんな状況でもしっかり投資しますが、損切りが続いてどうもしっくりこない・・・という場合は思いきって休んでみるのも悪くないと思います。今週は、物色対象が定まり、上昇トレンドが長続きする銘柄が多く出てくれることを期待したいと思っています。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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