5月19日の日本株
5月19日の日本株は、寄り付きから大きく下落し、一時下げ幅を縮める局面もあったものの再び売りなおされました。日経平均株価の終値は前日比362円39銭安の28044円45銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は2%の上昇となっています。
値上がり銘柄1615に対し値下がり銘柄2208と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は57、年初来安値更新銘柄は101でした。
ADA指数は29.2%となり、前日の36.0%から低下しました。保有株のうち、25日移動平均線を割り込んだものや、強気で買い増した銘柄の動きが弱いものの買い増し分を売却したことなどによります。
下がらない銘柄も出始めている
個別銘柄をみると、上昇トレンド銘柄が4分の1程度というところで、全面高には程遠い状況です。それでも、19日は日経平均株価が362円下落したにもかかわらず値上がり銘柄が4割ほどあるなど、下げへの耐性がついてきた銘柄も増えていると感じます。
例えば銀行株は25日移動平均線を超えた後も順調に上昇しているものが多く、こうした銘柄はしっかり拾っておいた方がよいと思います。無論、ここからマーケットが崩れて全面安になれば、今強い銘柄群も売られてしまいますが、今の時点でその心配をしても仕方ないので、実際にそうなったらルール通り売却すれば問題ないでしょう。
ここ最近は、日経平均株価よりもTOPIXの方が強く、銀行株の強さはこのあたりにも現れていますが、一般に日経平均株価よりTOPIXが強い時期の方が、個人投資家にとっては利益を得やすくなります。言い換えれば「NT倍率」が上昇している時は日経平均株価の方が強いので個人投資家はあまり儲からず、逆にNT倍率が下落しているときはTOPIXの方が強いので個人投資家にとって良い環境になっているといえます。
全面高にも当面ならなそうな感じもしますので、腕に自信がある方は、強い銘柄を買い、弱い銘柄を空売りするロング・ショート戦略をするのも悪くないと思います。ただ、空売りする際には、移動平均線からのマイナスかい離があまり大きくないタイミングで実行することをお勧めします。朝から大幅安の日に新規空売りを仕掛けるよりも、大幅高の日にあまり上がらない弱い銘柄を狙うのもよいでしょう。
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