5月14日の日本株
週末5月14日の日本株は、前日までの3日連続大幅安の反動もあり、寄り付きから大きく上昇、その後もじり高で日経平均株価の終値は前日比636円46銭高の28084円47銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大幅に上昇しました。
値上がり銘柄3031に対し値下がり銘柄876と全面高に近い展開、年初来高値更新銘柄は50、年初来安値更新銘柄は111でした。
ADA指数は15.3%となり、前日のマイナス1.7%から上昇しました。株価急上昇で買えなかったもののいくつかが、25日移動平均線近辺まで調整したため新規買いしたり、25日移動平均線超えの銘柄を買ったりしたことによります。
一旦反発する可能性が高い局面でしたので、上昇トレンドの銘柄については買いを入れてみました。
何も予想せず淡々とルールに従うだけ
個別銘柄をみると、確かに多くの銘柄が下げ止まっていますが、チャートでみても5日移動平均線すらまだ上回っていないものが目立ちます。
日経平均株価が3日連続安、個別銘柄も全面安に近い展開が3日続きましたので、セオリー通り反発をしました。ただ、重要なのはここから今週以降の動きであり、特に日経平均株価が木曜日の安値を割り込むことになれば、その後の株価の大きな下落にかなり高い警戒をすべきです。
さて、ここからの日本株の動きについて、「落ち着いたら再び上値を取りに行く」とか「いよいよバブル崩壊して大きく下げる」など、色々な見解がありますが、これらはすべて予想ですので無視して構いません。予想は当たりませんから。
そうではなく、私たち個人投資家は、将来の株価がどうなるなかどは一切考える必要はなく(いくら考えても正解は導き出せないため)、上昇トレンドになったら買う、下降トレンドになったら売る、というような自らが課したルールに従うだけです。
株価のトレンドはプロ投資家や外国人投資家が、様々な情報を分析して行動した結果作りあげられるものですから、個人投資家レベルであれこれ将来を予想して間違ってしまうより、株価のトレンドに従って行動した方が明らかに有利です。
今は個別銘柄の多くが下降トレンドですから守り優先です。もし今後も株価が下げたとしてもすでに大部分は売っているはずなので特に問題ありません。逆にここから反発に転じたら、上昇トレンドに復帰したものから買い直せばよいだけです。
「これから上がるかも・・・」「これから下がるかも・・・」と、当たらない予想に貴重な時間を割くのではなく、「上がったらどうするか」「下がったらどうするか」のルールを決め、それを守れるように日々行動する、このことが他の個人投資家より高い成果をあげることにつながります。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。