3日連続大幅安で日経平均は累計2000円下落

5月13日の日本株

5月13日の日本株は、寄り付き直後から急落し、後場に入ると一段安となりました。日経平均株価の終値は前日比699円50銭安の25448円01銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大幅安となりました。

値上がり銘柄735に対し値下がり銘柄3187と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は23、年初来安値更新銘柄は418にまで達しています。

ADA指数はマイナス1.7%となり、前日の7.6%からついにマイナス域に入りました。空売りの方が保有株より多いのでマイナスになっています。上昇トレンドの銘柄が多少は残っているので、それらは保有していますが、それ以外はほぼ売り切った形になっています。さらなる下落に対する耐性はできています。

買うなら強い銘柄か損切り設定を

個別銘柄をみると、年初来安値更新銘柄が400も出ていることから分かる通りボロボロで、上昇トレンドを維持できている銘柄も1割ほどしかないと思われます。

それでも、日経平均株価が3日連続で大幅安、個別銘柄も全面安に近い日が3日続き、年初来安値更新銘柄が400に達していますから、一旦は下げ止まるのがセオリーです。

ただ、そこが大底かといえばそれは誰にも分からないですし、4月以降、株価が下がっても日銀のETF買いがほとんどみられないことを考えても、潮目が下方向に変わった可能性を想定しておくべきです。

もちろん、全般が軟調でも、強い銘柄は上昇していきますので、買うならば上昇トレンドを維持している銘柄の押し目や、いちはやく上昇トレンドに転じてくる銘柄の方が安全度は高いと思います。もしくは、大幅安を買い向かうのであれば、損切りの価格を設定してそれを遵守するようにしましょう。

日経平均株価が20000円に下落するくらいなら十分に起こり得ますし、日銀のETF買いが細っていることをみても、下方向への警戒感は引き続き持っておきたいと思います。無理をせず、キャッシュを多めにして嵐が過ぎ去るのを待つのが無難です。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事