成長株が買われる展開ー2021年3月31日の日本株

3月31日の日本株

年度末である3月31日の日本株は、朝から安く始まった後も終日軟調に推移し、日経平均株価の終値は前日比253円90銭安の29178円80銭でした。

TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1474に対し値下がり銘柄2396と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は42、昨年来安値更新銘柄はゼロでした。

ADA指数は69.7%となり、前日の73.6%から低下しました。保有株に25日移動平均線を割り込むものが生じたためそれらを売却したことなどによるものです。一方、ヘッジ空売りをしていた成長株が上昇したことにより空売りを外した影響もあります。

成長株・ハイテク株優位の展開がどこまで続くか

31日は、景気敏感株・割安株が総じて弱く、中には25日移動平均線を割り込むものも結構出ています。一方、軟調だった成長株が底打ち反発という動きも出ていて、25日移動平均線を超えて上昇が続いているものも散見されます。

成長株・ハイテク株VS景気敏感株・割安株というように、どちらかが上がればどちらかは上がらない(もしくは下がる)流れとなっていて、足元では2月以降顕著になった景気敏感株・割安株優位の揺り戻しが来ているものと思われます。

では、景気敏感株・割安株優位から本格的に成長株・ハイテク株にシフトするのかといえば、これは分かりません。したがって、アクティブに動くことができる方なら、ポジションを一気に成長株・ハイテク株に動かし、また景気敏感株・割安株優位になったらポジションをそちら側に戻す、という臨機応変な対応をしてもよいでしょう。

ただ、こうしたことは、実際やってみるとかなり手間がかかりますし、ポジションを動かした途端、元の流れに戻るという可能性も十分考えられます。したがって、多くの個人投資家にとって、流れに応じて細かくポジションを動かすのは難しいです。

私自身は景気敏感株・割安株がポジションの7~8割ほど、成長株・ハイテク株は2~3割ほどになっていますが、ポジション自体がこれ以上はあまり膨らませられない状況になっていることもあり、これを一気に変更することはしません。もし今後景気敏感株・割安株が弱くなれば、保有しているそれらの株を売却することにキャッシュができます。そしてそのキャッシュで成長株・ハイテク株を買うことにより、多少時間がかかりますが投資対象をシフトしていくことになると思います。

アメリカでもNYダウが下落しナスダックが上昇するなど、成長株・ハイテク株優位の展開が続きそうですが、あまりドタバタすると良いことがないので、景気敏感株・割安株が下降トレンドになったら売り、その資金で成長株・ハイテク株を買う、というイメージでいまのところは見ています。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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