明確な二極化相場ー2021年3月3日の日本株

3月3日の日本株

3月3日の日本株は、朝方小安い局面もあったものの、引けにかけじり高の展開となりました。日経平均株価の終値は前日比150円93銭高の29559円10銭でした。
TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は2%超の大幅下落となっています。

値上がり銘柄2134に対し値下がり銘柄1675とやや値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は34、昨年来安値更新銘柄は1でした。

ADA指数は41.5%となり、前日の42.8%から少し低下しました。指数はそれほど変化ないですが、下降トレンドになった成長株を売却したり空売りする一方、景気敏感株の新規買いや買い増しを実施しています。

強い銘柄に乗り弱い銘柄は見切る

個別銘柄をみると、スシローグローバルホールディングス(3563)、日立造船(7004)、伊藤忠商事(8001)が高値を更新するなど、強い銘柄も結構あります。特に鉄鋼株、自動車株、海運株、重工株、プラント株などは軒並み大きく上昇しました。
一方で成長株は全滅という状態で、下げ止まったという感じも受けません。

3日の日本株では、成長株やハイテク株が弱く、景気敏感株やコロナ悪影響銘柄が強いという、かなり明確な二極化の動きになりました。この動きがいつまで続くか分かりませんが、変化の兆候がない限りは、強い銘柄にしっかり乗り、逆に弱い銘柄にしがみつくことなく下降トレンドになったら速やかに売却する、というようにしないと、日経平均株価がいくら上昇しようとも全く利益にならないどころか、損失が拡大してしまう恐れもあります。

特に成長株の場合は、成長が鈍化するだけで簡単に株価は3分の1とか5分の1くらいには下がりますので、さっさと見切らないと大ケガをする危険が高いです。

これは日本株に限らずアメリカ株でも同じで、例えばテスラ株は900ドル近辺まで上昇した後、今650ドルまで値下がりしています。この下げをじっと我慢するのもよいですが、800ドル近辺で25日移動平均線を割り込んでいるのですから、そこで売っておけば今の下落をもろに喰らうことはなかったわけです。
我慢して持ち続けようと思っている人は、今後500ドル、400ドル、300ドル・・・と下がったらどうするのかを自問自答したうえで行動すべきです。無論、テスラは将来有望だから株価が下がっても持ち続ける、というなら止めませんが、私ならそんなことはしません。株価が上がっている時だけ保有します。

アメリカの金利上昇によりアメリカ株が下落し、日本株もつれて安くなったとしても、個別銘柄の動きをしっかりと見ておくべきです。日経平均株価がいくら下がったとしても、強い銘柄群があれば、それに投資して上昇トレンドが続く限り保有して利益を伸ばすことができますし、逆に弱い銘柄群は下降トレンド転換直後にさっさと売っておかないと、あっという間に損失が拡大するおそれがあるからです。
もちろん、全面高の相場ではないですから大きな利益は難しいですが、無理のない範囲で、取れる利益は取っておくべきです。そしてそれ以上に大事なのが、大きな損失を絶対に出さないということです。

無料メール講座:「上位10%の負けない株式投資」

~上位10%の投資家だけが知っている教科書に載っていない負けない投資術~

株式投資でなかなか成果が出せずに悩んでいる方・必見!

株式投資で負けないために必要な知識・情報・テクニック・ノウハウをお伝えします。

イベント、セミナー、勉強会等の情報も優先的に発信します。

↓ぜひコチラから登録してください。↓

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事