日経平均株価大幅高ー2021年2月5日の日本株と今週の投資戦略

2月5日の日本株

週末2月5日の日本株は、日経平均株価が朝から大きく上昇、その後も強い展開が続きました。終値は前日比437円24銭高の28779円19銭でした。
TOPIXも大幅上昇でしたが、マザーズ指数は小幅に下落しました。

値上がり銘柄2730に対し値下がり銘柄1113と値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は81、昨年来安値更新銘柄はゼロでした。

ADA指数は44.7%となり、前日の43.0%から少し上昇しました。動きの弱い成長株、ハイテク株を売却する一方、景気敏感株やコロナ悪影響銘柄を新規買いした結果、トータルで少し上昇という形です。

景気敏感株・コロナ悪影響銘柄優勢の動き続くか

個別銘柄をみると、ペプチドリーム(4587)、ネクステージ(3186)、リクルートホールディングス(6098)、ソニー(6758)、ソフトバンクグループ(9984)など高値更新となる銘柄も目立ちます。

ただ、個々で見ると成長株、ハイテク株の中に強いものはあるものの、全体で見れば軟調な動きです。日経平均株価が大幅高にもかかわらず値下がり銘柄が1000を超えていることや、マザーズ指数が下落していることからもそうした点が分かります。

一方、マツダ(7261)がストップ高になったり、日産自動車(7201)、三菱自動車(7211)が大幅高になるなど、自動車株などの景気敏感株やコロナ悪影響銘柄が引き続き強い動きで、リバウンドが継続している印象です。

私自身も、成長株やハイテク株中心から、景気敏感株・コロナ悪影響銘柄についてもある程度買い仕込んでいて、日経平均先物も買っています。成長株が全く上がらないため日経平均株価が大きく上昇しても全然儲からない、という事態は避けたいと思っています。

日経平均株価も高値更新間近となっていますし、昨年来安値更新銘柄はゼロであることもふまえると、強気を継続する局面です。ただ、銘柄ごとの強弱の差はかなり大きいですから、明確な上昇トレンドにある銘柄や業種を良いタイミングで仕込み、上昇が続く限り継続する、ということを心掛けるようにしたいものです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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