今日の日本株(2015年1月13日)

<今日の日本株>
1月13日(水)の日本株は大幅に反発、日経平均株価は前日比496円67銭高の17715円63銭となり、久しぶりの全面高の展開になりました。
昨日、「昨日(12日)か今日(13日)が底打ちの可能性が高い」と申し上げましたが、おそらく昨日(12日)に目先の底値をつけたものと思われます。
昨日は△6.6%と、マイナス領域にまで突入していたADA指数も、本日は10.3%まで回復しました。昨日に大部分の保有株を売ってしまったので、今日の含み損益は日経平均株価の大幅上昇とは程遠いわずかな上昇にとどまりました。

<損切り価格を明確にしたうえで買い直し・新規買いを実行>
私は、昨日書いた通り、コールオプション買い、日経平均先物買い、および25日移動平均線回復銘柄の買い直しを行いましたが、それ以外にも、以下の行動をしました。
・上昇トレンドが崩れなかった銘柄につき、新規買いや買い増し
⇒上昇トレンドが崩れなかった銘柄もほんのわずかですが存在し、こうした銘柄は相対的に「強い銘柄」といえます。ちょうど今回の下げで25日移動平均線とのかい離もかなり小さくなったこともあり、25日移動平均線割れを損切りとして新規買いや買い増しをおこないました。
・短期的には上昇トレンドが崩れているが、中長期的には崩れていない銘柄の新規買い
⇒これはややフライング的な買いです。上昇トレンドが崩れている場合は、再度上昇トレンドに転換するまでは新規買いしないのがセオリーです。しかし、13日の寄り付きの気配から、12日で指数が底打ちする可能性が高まったと判断し、上昇トレンドにないものの、少し前まで上昇トレンドにあった銘柄を新規買いしました(例えばアイスタイル(3660)のような銘柄)。もちろん、下降トレンド中に買うことになるので、損切りは厳格に設定しなければいけません。私の場合は、12日(火)の安値を割り込んだら損切りということにしました。

<テクニカル通りの反発だが、トレンドはまだ下降トレンドのまま>
確かに本日は大きく反発したものの、株価のトレンドをみるとほとんどの銘柄が下向きのままです。本日の反発はいわばテクニカル的なリバウンドであり、株価のトレンド自体は下降トレンドが継続している銘柄が大半です。ADA指数も昨日から反発したものの、まだ低水準です。上記の買い直しや新規買いが失敗して損切りとなってもそれほど損失が大きくならないような金額に買いをとどめているからです。
もちろん、ここからさらに株価が大きく上昇する可能性もありますが、株価が下降トレンドにある間は、無理にリバウンドを取りに行くよりも、様子見を続けてさらなる株価下落に備えるべきだと思います。
今は大きく勝負すべき時ではありません。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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