<今日の日本株>
12月16日の日本株は、朝方大きく上げて始まったもののその後は売りに押される展開となりました。日経平均株価の終値は前日比69円56銭高の26757円40銭でした。
TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は下落しました。
値上がり銘柄1837に対して値下がり銘柄1956とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は62、年初来安値更新銘柄は7でした。
ADA指数は54.7%となり、前日の53.2%から少し上昇しました。下降トレンドに転じた保有株を売却する一方、上昇トレンド銘柄を買っており、それらを差し引くと結果として少しポジションが増えた、という感じです。
<手が合わないときは無理に利益を得ようとしない>
個別銘柄をみると、ウェストホールディングス(1407)など高値更新となる銘柄も散見されますが、昨日も総じて成長株が弱く、割安株・景気敏感株・出遅れ銘柄といったところが強い動きでした。
私自身は、割安株や出遅れ銘柄が株価5倍、10倍となることはなかなか考えにくいので、成長株をメインに据えているわけですが、成長株に資金が回らず売られている間はいかんともしがたいのが実情です。
4月から10月くらいまでは良い思いをさせてもらっていますし、割安株や出遅れ銘柄をメインに買っていた投資家よりかなり大きな利益を得ているはずですから、その逆の時期が続いても仕方ありません。
値上がり率ランキングをみると、日々、株価が大きく上昇する銘柄が出現しています。これらに乗ればよいのでは?という考えを持つ方もいるかもしれませんが、株価が急騰した銘柄の多くはその後伸び悩んだり下落に転じたりして、結局は急騰後に買っても利益を得られません。
では、急騰前に仕込めばよいのでは?と思うかもしれませんが、そもそもどの銘柄がいつ大きく上昇するかなど、誰にも分かりません。
したがって、私は値上がり率ランキングをみて、大きく上昇している銘柄に飛び乗るということはしないようにしています。
もちろん、値上がり率ランキングの上位銘柄を買って上手く行っている、という方であれば引き続き実践すればよいと思いますが、もしやってみて上手く行かなければ、やめた方がよいでしょう。
結局、長い目でみれば成長株を数年スパンで投資(もちろん途中下降トレンドになったら売って上昇トレンド復帰で買い直します)した方が大きな利益を得られるのです。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。