下降トレンド銘柄やや増加ー2020年10月15日の日本株

<今日の日本株>
10月15日の日本株は、朝から安く始まり、その後もじり安となり、日経平均株価の終値は前日比119円50銭安の23507円23銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数は2%超の大幅安となりました。

値上がり銘柄810に対し値下がり銘柄2972と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は63、年初来安値更新銘柄は15でした。

ADA指数は60.0%となり、前日の66.3%から低下しました。25日移動平均線割れとなった銘柄を売却するなどしたためです。

 

<何も考えず自然体で>
個別銘柄をみると、全面安に近い展開だったにもかかわらず、強い銘柄は高値更新を続けています。メディアドゥ(3678)、GMOペイメントゲートウェイ(3769)、メドピア(6095)、GMOペパボ(3633)、ブイキューブ(3681)、サイバーリンクス(3683)、ラクス(3923)、メドレー(4480)、JTOWER(4485)、ライフネット生命保険(7157)などです。

一方、年初来安値更新銘柄がじわりと増えていたり、25日移動平均線を割り込む銘柄も増えていたりと、弱い銘柄も増加中です。

個人投資家がよくおかしがちなミスとして、業績がよいからと言って株価が値下がりしているのに持ち続けた結果、さらに値下がりして大損してしまうというのがあります。
この最大の理由は、「業績が良い=株価は上昇する」という大いなる勘違いからです。

詳しく書くととても長くなってしまうので大事な点だけ一言で述べますが、株価が上昇するのは業績が良いからではありません。また、業績が良ければ株価は下がらないのも間違いです。

ですから、業績が良かろうがなんだろうが、株価が下がって下降トレンドになったら一旦売っておかなければ、時にとんでもない損失につながります。特に、現在はバブル相場ですから、大きく株価が上昇したものほど、天井を付けた後の急落に注意が必要です。

そのためには、何も考えず自然体で、自分で決めた売買ルールにのっとり淡々と動くことが重要となります。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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