弱い銘柄が増えてきたかー2020年8月20日の日本株

<今日の日本株>
8月20日の日本株は、朝からじり安の展開となり、日経平均株価の終値は前日比229円99銭安の22880円62銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄1080に対し値下がり銘柄2673と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は42、年初来安値更新銘柄は2でした。

ADA指数は65.9%となり、前日の68.9%から低下しました。25日移動平均線を割り込んだ銘柄がいくつかあったため、それらを売却したことなどによります。

 

<やるべきことはいつも同じ>
個別銘柄を見ると、ブイキューブ(3681)、ULSグループ(3798)、フリー(4478)、メドレー(4480)など高値更新となる銘柄も散見されました。

しかし多くの銘柄が軟調な動きであり、特に出遅れ銘柄・業績悪化銘柄の中に、25日移動平均線を明確に割り込んでくるものが目立ってきました。

チャート的には、25日移動平均線を割り込んだとしても、直近安値を割り込まなければ底打ちの範疇にあります。でも、25日移動平均線を割り込まなければ直近安値も割り込まないですから、25日移動平均線の上をキープしているかどうかは、その銘柄の強さ、底堅さを表す重要なサインとなります。

さて、私の保有銘柄の多くは、株価こそ値下がりしたものの上昇トレンドにあります。したがって、それが続く限りは保有を続けることになります。

株価がどこで天井を付けるかは分からない、ならば株価のトレンドについていくのが最も理にかなっているというのが私の持論です。日経平均株価が大きく値下がりしても、中小型成長株の株価が上昇しているなら、持ち続けて利益を伸ばすべきです。

25日移動平均線を割り込む銘柄が日に日に増大するようであれば、再びロング・ショート戦略に戻す可能性もあります。
ときかく今のマーケットは、株価が上に行っても下に行ってもおかしくない状況ですから、「ここからこうなる!」と決めつけることはせずに、淡々と株価の動きについていくようにしましょう。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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