銘柄間格差広がるー2020年6月18日の日本株

<今日の日本株>
6月18日の日本株は、日経平均株価が午前中300円超売られる場面もありましたが、後場は切り返し、終値は前日比100円30銭安の2235円46銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1692に対し値下がり銘柄1990とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は57、年初来安値更新銘柄はゼロでした。

ADA指数は45.4%となり、前日の43.6%から少し上昇しました。移動平均線からのかい離が小さい銘柄を新規買いしたことなどによります。

 

<強い銘柄を持っていないと勝てない>
個別銘柄をみると、18日も中小型成長株や、コロナが業績に追い風となる銘柄が強い状況でした。私の保有株もテクマトリックス(3762)、GMOクラウド(3788)、アイティメディア(2148)、チェンジ(3962)、Jストリーム(4308)、Chatwork(4448)、ベイカレント・コンサルティング(6532)など高値更新銘柄が相次ぎました。

一方、コロナで業績が悪化している出遅れ銘柄はかなり弱く、25日移動平均線を割り込んでいるものも目立っています。一時は出遅れ銘柄が順調に反発をしていた時期もあったのですが、今はかなり弱い動きになっています。

このように、ご自身がどのような銘柄に投資しているかによって、投資成績がかなり異なっているのではないかと思います。

私は中小型成長株を中心に投資していますので、株価上昇の恩恵を受けることができていますが、もし恩恵を受けることができていないようであれば、強い銘柄の押し目を待って買うなどして、銘柄を入れ替えるのも一法です。

銘柄によって値動きが異なるので、中小型成長株であっても移動平均線からのかい離が小さく買える銘柄は常にあります。

バブルにも色々種類がありますが、2000年ごろのITバブルのように、一部の銘柄だけ大きく上昇するバブルだと、それ以外の銘柄をいくら頑張って保有し続けても一向に利益が増えません。
弱い銘柄を、株価上昇までじっと待つよりも、強い銘柄の押し目を買っていった方がよいのではないか、と思います。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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